『パンどろぼう』柴田ケイコがイラストを手掛ける『パパラギ 南海の島の村長ツイアヴィのスピーチ』発売
電子書籍『パパラギ 南海の島の村長ツイアヴィのスピーチ』(光文社)が11月21日に発売された。本作の紙版は12月17日に発売される。
【写真】「わたしのものはあなたのもの/あなたのものはわたしのもの」
「パパラギ」とは「白人」「よそ者」のこと。南海の島の村長・ツイアヴィは、ヨーロッパを訪れた際、そこで目にした「パパラギ」の社会。お金、物質、時間、仕事、メディア……など、帰国後に島の人々に語り聞かせる。
ドイツ人作家、エーリヒ・ショイアマンの手で、予言的・啓示的な文明批評である本書が書かれたのは、第一次世界大戦終結からわずか2年後の1920年。それから100年以上の時を経た2025年の今、世界は、イスラエル・ガザ戦争、ロシアによるウクライナ侵攻をはじめとする戦争・戦乱、分断、格差、環境破壊、気候変動などの「惨劇」に見舞われている。
「今こそ“南海の島の村長ツイアヴィ”に名を借りたショイアマンによる文明への痛烈な指摘と、普遍の叡智が詰まったこの一冊を再び世に送り出したい」。そんな思いから刊行に至ったのが本書だ。
「21世紀のパパラギ」は、翻訳はドイツ文学者の松永美穂、イラストは「パンどろぼう」シリーズで一世を風靡している柴田ケイコ、デザインは中西佑美が手掛けている。
■書誌情報
『パパラギ 南海の島の村長ツイアヴィのスピーチ』
著者:エーリヒ・ショイアマン
訳者:松永美穂
装画 挿画:柴田ケイコ
価格:1,650円(税込)
発売日:【電子版】2025年11月21日(金)
【紙版】2025年12月17日(水)
出版社:光文社