“43歳”が人生のピークであり「魔の領域」でもある理由 冒険家・角幡唯介『43歳頂点論』
探検家で作家の角幡唯介による初の人間論、『43歳頂点論』(新潮新書)が11月17日に発売された。
角幡は、40代後半にして長期犬橇旅行を敢行し、グリーンランドの対岸・エルズミア島まで到達。「馬力と勢いしかなかった頃には考えられなかったことを成し遂げられるようになる」体験をふまえ、歳とともに落ちる体力と上がっていく経験値がうまくかけ合わされる「人生のピーク」について論じる。
他方で、“43歳”という年齢は、これまで多くの名だたる冒険家やクライマーが命を落としたタイミングでもある。そこには体力と経験値のギャップ、すなわち「魔の領域」が存在すると筆者は言う。人生の頂点だからこそ陥ってしまう落とし穴にも角幡は迫る。
「20代がもつ純粋さ」「勝負は30代」「43歳が近づいてわかった『焦り』」「50代をどう迎えるか」……。これまでに数々のノンフィクション賞を受賞してきた1976年生まれの極地探検家がたどり着いた答えとは。
■書誌情報
『43歳頂点論』
著者:角幡唯介
価格:1,034円(税込)
発売日:2025年11月17日
出版社:新潮社
■関連情報
「探検としてのアナキズム」『アナキズムQ&A』(筑摩書房)『43歳頂点論』(新潮社)W刊行記念
登壇者:栗原康×角幡唯介
価格:2,750円(税込)(来店参加)、1,650円(税込)(配信参加)
日時:2025年11月18日
場所:東京都世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F 本屋B&B(オンライン配信あり)
詳細:https://bookandbeer.com/event/20251118_taa/
©︎本屋B&B
『なぜ冒険家は43歳で死ぬのか―43歳頂点論を語る』
登壇者:角幡唯介
価格:2,000円(税込)
日時:2025年12月13日
場所:神奈川県大和市福田5521−7 桜ヶ丘小澤ビル2階 冒険研究所書店(オンライン配信あり)
詳細:https://www.bokenbooks.com/items/124147701
©︎冒険研究所書店