北村匠海主演『愚か者の身分』の原作続編、三年ぶりの再会と危険なメール 『愚か者の疾走』発売
西尾潤による『愚か者の身分』の続編『愚か者の疾走』(徳間書店)が11月11日(火)に発売された。
【画像】映画化した『愚か者の身分』の続編『愚か者の疾走』発売
本作は、戸籍を利用した犯罪に関わる若者たちを描いた『愚か者の身分』の続編で、前作の映画化が進んでいることから、発売前の段階で重版が決定している。
物語は、前作の事件後にそれぞれの道を歩む登場人物のその後を描く。半グレ組織から金を奪ったタクヤが姿を消してから三年、マモルは神奈川県真鶴町で生活している。ある日、タクヤから「限界かもしれない」とのメールが届き、マモルは状況を判断することを迫られる。メールの真偽や差出人の意図が不明なまま、登場人物が再び不透明な事態に向き合う。
著者の西尾潤は大阪府出身。ヘアメイク・スタイリストとしての経験を持ち、2018年に第2回大藪春彦新人賞を受賞。翌年、受賞作を含む『愚か者の身分』でデビュー。2021年には、自身の経験を題材にした『マルチの子』が出版され、第24回大藪春彦賞候補および第4回細谷正充賞に選出されている。近作には『無年金者ちとせの告白』『フラワー・チャイルド』などがある。
『愚か者の疾走』は、社会の周縁に位置づけられる若者たちの姿を描いた作品として位置付けられ、続編として前作からのテーマを引き継いでいる。
『愚か者の疾走』あらすじ
「この金で生まれ変われ。」
半グレ組織から奪い取った大金をマモルに託し、タクヤは姿を消した。あれから三年。マモルは真鶴で静かに暮らしていた。そんなある日、思わぬメールが届く。
「俺はもう限界かもしれない。」
差出人はタクヤだった――。
彼は生きていたのか?それとも追っ手が仕掛けた罠なのか?
西尾潤(にしお じゅん)
大阪府生まれ。大阪市立工芸高等学校卒業。ヘアメイク・スタイリスト。2018年、第2回大藪春彦新人賞を受賞。2019年、受賞作を含む『愚か者の身分』でデビュー。2021年、自身の経験をもとに描いた『マルチの子』は各種メディアで取り上げられ話題となり、第24回大藪春彦賞候補、第4回細谷正充賞受賞となった。他の著書に『無年金者ちとせの告白』『フラワー・チャイルド』がある。
■書誌情報
『愚か者の疾走』
著者:西尾潤
価格:880円(税込)
発売日:2025年11月11日
出版社:徳間書店