「ばけばけ」で話題の小泉八雲による怪談アンソロジー『雪の怪談・冬の怪』発売
小泉八雲ほかによる怪談アンソロジー『雪の怪談・冬の怪』(河出書房新社)が9月24日に発売された。
本書は連続テレビ小説「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々が描かれる作品。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語となっている。
小泉八雲はハーパー社の通信員として1890年に来日し、91年に日本人の小泉セツと結婚、96年帰化して「小泉八雲」と名乗る。島根県松江中学校、第五高等学校、東京帝大などで英文学を講じながら、欧米に日本を紹介する著書を数多く刊行した。代表作に『怪談(Kwaidan)』『心(Kokoro)』『日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』などがある。
また小泉八雲の代表作「耳なし芳一の話」「雪女」などを収録した『怪談・骨董』(河出文庫/税込定価990円/平川祐弘訳)が2025年10月1日、エッセイ・評論15編を収めた『心』(河出文庫/税込定価1100円/平川祐弘*訳)が2025年9月1日に重版出来、全国の書店で販売される(*「祐」は「示+右」の正字)。
■書誌情報
『雪の怪談・冬の怪』
著者:小泉八雲/柳田国男/田中貢太郎ほか
価格:891円(税込)
発売日:2025年9月24日
出版社:河出書房新社