【直木賞候補】柚月裕子『逃亡者は北へ向かう』青柳碧人『乱歩と千畝─RAMPOとSEMPO─』がノミネート

 第173回直木三十五賞の候補作が6月12日(木)に発表され、柚月裕子の『逃亡者は北へ向かう』と青柳碧人の『乱歩と千畝─RAMPOとSEMPO─』がノミネートされた。

 『逃亡者は北へ向かう』は、震災直後の東北を舞台に、殺人を犯して逃亡する青年と追う刑事の人生を描く長編小説。『孤狼の血』や『盤上の向日葵』で知られる柚月裕子の震災クライムサスペンスとなっている。

 『乱歩と千畝─RAMPOとSEMPO─』は、江戸川乱歩と杉原千畝のふたりの知られざる接点を手がかりに、互いの人生が交差していくさまを描く。

 なお、選考会は7月16日(水)16時より行われる予定だ。

■ 著者紹介:柚月裕子(ゆづき・ゆうこ)
1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。2013年、『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を受賞。2016年、『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。他に、『慈雨』『盤上の向日葵』『ミカエルの鼓動』『教誨』『風に立つ』など著書多数。

■書誌情報
『逃亡者は北へ向かう』
著者:柚月裕子
価格:2,090円(税込)
発売日:2025年2月27日
出版社:新潮社

■ 著者紹介:青柳碧人(あおやぎ・あいと)

1980年千葉県生れ。早稲田大学卒業。2009年『浜村渚の計算ノート』でデビュー。『むかしむかしあるところに、死体がありました。』で第17回本屋大賞にノミネート。他の著書に、『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』(Netflixで映画化)『名探偵の生まれる夜 大正謎百景』の他、「西川麻子シリーズ」「猫河原家の人びとシリーズ」など多くの人気シリーズを手がける。

 

■書誌情報
『乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO』
著者:青柳碧人
価格:2,420円(税込)
発売日:2025年5月14日
出版社:新潮社

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