『アオアシ』小林有吾の数学×料理漫画がアニメに 『フェルマーの料理』が導き出す”美味しい”の解
数学から導き出される万人の想像を超えた一品。そんな究極の料理を拝むことができることを楽しみにページをめくる手が止まらない。『フェルマーの料理』を読む読者は、まるで未知なるレストランを訪れたかのように「次に何が飛び出してくるのだろう」というワクワク感を持ってその時間を過ごすことができるだろう。
さらに本作には作者である小林有吾氏の過去作『てんまんアラカルト』(講談社)に登場していたキャラクターの姿を見ることができる。この機会に手にとっておくと『フェルマーの料理』の世界をより楽しむことが出来る筈だ。
サッカーの奥深さを見事に「言語化」した作品が『アオアシ』なら、料理の可能性を極限まで導き出した「方程式」が『フェルマーの料理』と言える。ドラマに続き、アニメ化により作品に色と音が加わり、より料理を五感で味わうことができるチャンスが訪れた。この機会を逃す手はない。料理を以って神に挑む岳の挑戦を、アニメでも漫画でも、是非しかと見届けて欲しい。