『デキる猫は今日も憂鬱』新生活、家事をやってくれる黒猫に共感!【2025.4.15 週間漫画ランキング】

 3位は西修による『魔入りました!入間くん』42巻(秋田書店)。前巻から続いた、多耳族の安定した定住地の確保に挑むスカーラ(悪魔の位である6位級への昇級試験)もついに終わりを迎えた。結果以上に、自らが人間であることや恵まれた環境を得ていることに不安や葛藤を抱く鈴木入間(イルマ)を励ましたのは、イルマの成長を最も近くで見守り続けたオペラだった。オペラの心の内を聞き涙を流すイルマには、読み手としても感情移入せずにはいられない。心優しいオペラと、ひたむきに努力を重ねるイルマをぜひ見届けてほしい。


 6位にはアニメシーズン2の放送が7月7日に放送されることが決定した、井上堅二・吉岡公威による『ぐらんぶる』24巻(講談社)がランクイン。4月7日からアニメシーズン1が再放送されるなどの賑わいを見せている。「全裸系青春ダイビングコメディ」とも称される本作の大切なアイテムである「モザイク」がアドトラックに乗って渋谷・新宿・池袋・秋葉原近辺を走行している(4月20日まで)。広報でも『ぐらんぶる』らしさ全開なことも相まって、アニメシーズン2が待ち遠しく感じることだろう。

 7位は、雷句誠による『金色のガッシュ!!2』5巻(クラーケンコミックス発行・鍬谷書店扱い)。清麿&ガッシュ、フォルゴレ&キャンチョメ、恵&ティオ、シェリー&ブラゴと前作の主要キャラからの表紙のバトンを繋いだのは、堂々と胸を張るエルと鮮やかなピンクのスーツを着こなしたモモン。パンツを覗いてばかりだった幼少期のモモンは垢抜け、頼もしさを感じるまでに成長を遂げていた。雷句節が光るギャグもさることながら、成長した彼らの活躍を観るのは、1ファンとしてとても楽しい。前作である『金色のガッシュ!!』から、ぜひ楽しんでもらいたい作品だ。

 8位は、緑川ゆきによる『夏目友人帳』32巻(白泉社)。本作は、幼い頃から妖怪を見てしまうがために孤立していた主人公の夏目貴志が、自称用心棒のニャンコ先生と、祖母が残した妖怪との契約を巡って慌ただしい毎日を過ごすあやかし契約奇談である。アニメは7期まで放送され映画化も果たす人気ぶり。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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