【2025.2.18 週間漫画ランキング】『魔入りました!入間くん』謎多きイケメン・「新13冠」メフィストに胸が高なる

 1位には先週に続き、葦原大介による『ワールドトリガー』28巻(集英社)がランクイン。X公式アカウントには、本巻の発売を記念して、歌川1番隊から二宮8番隊までの閉鎖環境試練動画が公開された。コマが流れるコミックアニメ動画内には各キャラクターのこれまでの活躍がピックアップされており、本作について簡単におさらいできるようになっている。


 続いては、あだち充による『MIX』23巻(小学館)が今週のランキング2位に初登場。伝説的名作『タッチ』から約30年後の明青学園が描かれている。「ゲッサン」2月号には、あだち充の画業55周年を記念して連載中の作者からのお祝いイラストやコメントが掲載された。さらにあだち充の作品から季節ごとに366日分の名シーンを抽出した、55周年記念本『毎日あだち充』が発売されるなど、我々に与えた影響力の高さが伺える。

 4位は、昨年アニメ放送により多くの視聴者をキュンと萌えで悶えさせた、森下suuによる『ゆびさきと恋々』12巻(講談社)。読者は本作を「可愛いや面白いや切ないが乗ってるスペシャル丼のような作品」や「こんなにキャラクターに一体感を覚えたのがはじめて」と高く評価している。恋愛ジャンルではあるものの、手話を題材に取り上げており、世界観が広がったという声も少なくない。一風変わった新たな恋愛を楽しみたい人は一見の価値ありだ。

 6位は、進行諸島・彭傑らによる『転生賢者の異世界ライフ〜第二の職業を得て、世界最強になりました〜』27巻(スクウェア・エニックス)。原作者である進行諸島は、著者累計2200万部という驚異的な数字を記録している異世界転生系作品のヒットメーカーだ。質問箱サービス「mond」に寄せられた「インプットの際に着目していること」といった質問に、「『新奇性がなくてもヒットする』と証明されている作品群を分析対象にすることが多い。また、ターゲットとする市場で売れている作品を過去の人気作などの知識と照らし合わせて同じ点や差分を探す感じで分析している。」(一部抜粋)と語っている。クリエイターとしてだけでなく、プロデューサー的な視点も持ちながら日々研究を重ねているからこそ、数多くの新作が登場する中、長年ヒットメーカーとして活躍を続けられるのだろう。進行諸島氏の作品は是非とも手に入れておきたい一品だ。

 8位は漫画掲載アプリ「マガポケ」にて土曜日更新作品の絶対的王者として君臨する、石沢庸介・謙虚なサークルらによる『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』18巻(講談社)。登場時から主人公・ロイドに程よく面倒ごとを押し付けられるバビロンが「不憫すぎる」と話題に。フルカラーの迫力もさることながら、それぞれのキャラクターが愛されている点も、本作の人気が高い理由といえる。本巻内包の、ギザルムが再登場した話には、「ジェイド復活してくれ」や「片目の色が違う!」などのコメントが寄せられた。お互いの出会いを熱望したロイドとジェイドが出会うことはあるのか、これからも本作から目が離せない。

 9位は2週連続ランクインとなる、池本幹雄・岸本斉史の『BORUTO―TWO BLUE VORTEX―』4巻(集英社)。兵庫県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」にて“天の印”と“地の印”を1枚ずつ探し出す探索任務「天地探知宝探し2025」が3月1日から期間限定で開催される。イベントの報酬には、作中で登場するカードゲーム「ゲマキ風カード」がもらえるとあって注目されているようだ。人気の衰えを感じさせない本作に今後も注目していきたい。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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