ネコ漫画、飼い主が共感する“あるある”がトレンド連発 SNS発漫画、キジネコ様、キュルガから人気を考察

“あるある”はネコ漫画の新たなトレンドに

 こうした猫を飼っている人なら、共感せずにはいられないエピソードが盛り沢山なネコ漫画は特に人気。2022年にアニメ化された『夜は猫といっしょ』(KADOKAWA)も作者キュルZの愛猫との暮らしが基になっており、数々の猫あるあるが描かれた作品だ。突然、妹が連れてきた猫のキュルガと一緒に暮らすことになった主人公のフータ。キュルガを抱っこしてみようと思ったけど、予想以上に体が伸びるので怖くなってやめたり、すぐにスマホのフォルダがキュルガの写真で埋まったり、初めて猫を飼った時の気持ちを思い出さずにはいられないエピソードに胸がいっぱいになる。

 また、近年は猫のデザインもデフォルメされたものではなく、リアルなタッチがトレンドになりつつある。特に累計発行部数50万部超えでアニメ化もされた『俺、つしま』(小学館)は、絵柄がかなり写実的。猫たちの表情や仕草はもちろん、手並みの一つひとつが色鉛筆で丁寧に描かれているのだ。対して、人間はデフォルメされているのが面白いところ。『今日もネコ様の圧が強い』は作者のうぐいす歌子が美術大学で日本画を専攻しており、漫画も日本画タッチで描かれているのが特徴だ。キジネコ様とクロネコ様にはモデルの猫がいて、写真を見ると、どちらも忠実に表現されていることがわかる。

 こうしたリアルなネコ漫画は猫をすでに飼っている人にはもちろんのこと、猫をいつか飼いたいと思っている人、飼いたいけど飼えない事情がある人にもおすすめ。猫の生態を知りたい、あるいは猫を飼っている気分になりたい時にはぜひ手に取ってみてほしい。

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