世界各国の知識が深まる『ヘタリア』

　最後はこれまでの2作品とは少し趣が変わり、世界の国をそれぞれ一人の人間として描く「擬人化もの」である『ヘタリア』。お茶目で陽気な「イタリア」や生真面目な「ドイツ」、慎み深く真面目な「日本」など、キャラクターたちの性格や見た目はその国のイメージや国民性などをもとに作られている。

　この作品のことを、擬人化された登場人物たちがわちゃわちゃしているコメディだけだと思っている人も多いかもしれない。だが、工業の技術革新から大量生産が可能になったり、資本主義が発展した「産業革命」をテーマにした回があったりと、意外としっかりと学べる面もあるのだ。

　推しのキャラができればその国に詳しくなることができたり、ベースがコメディだからこそ話に入りやすく、各国の特色や関係もふんわり理解できる「気軽に学べる」アニメだったりする。

　ストーリーの面白さに夢中になり、さらに勉強にもなる一石二鳥な歴史アニメたち。今回ご紹介した3作品以外にも史実に基づいた作品はたくさんあるので、この機会に“歴史もの”に再注目してみてはいかがだろうか。