【漫画】美少女転校生の髪はタコの足!? Xにポストされた『ミズダコちゃん』にハマる人が続出中
――なぜ本作をXに投稿されたのですか?
眼亀:ミズダコちゃんはオリジナルのキャラクターとして連載前から旧Twitterでイラストを投稿していました。だから多くの人に読んでもらうなら、Xが一番適していると考えたんです。
――約7.9万のいいねが付いていますが、作品の反響などはいかがですか?このバズの要因をどう考えていますか?
眼亀:本作のヒロインである水田夕子は見た目が特徴的なため、多くの人が読んでみたいと思えたのではないかなと思います。
――『ミズダコちゃんからは逃げられない!』制作のきっかけについて教えてください。
眼亀:数カ月にかけて旧Twitterで学園恋愛的なシチュエーションもののイラストを投稿していたのもあり、第0話のようなストーリーのイメージを何となく持っていました。
そして同時期に別のオリジナル漫画を投稿していたところ、今の担当編集の方に漫画制作のお声がけをいただいて。そこで先ほどの第0話を形にしたいなと提案したんです。
――各エピソードはどのように考えていますか。何かインスピレーションになるものは?
眼亀:基本的には「ヒロインのミズダコちゃんが可愛い」と思ってもらえる話作りを心掛けています。また本作は色んな亜人(あろうど)が出てきて、彼らには我々同様それぞれ悩みや困難を抱えていることもあります。
私自身も難聴でリアルだと人間関係が終わっているのですが、せめて作中のキャラ達だけでも悩みから救われたらと思って描いています。
――キャラデザインや作画で心がけたことはありますか。
眼亀:たしか海外ドラマ『メンタリスト』を観ながら、何も考えず描いた落書きがキャラデザインのきっかけでした。ドラマ内容も特にタコに関係ある訳でもなく、当時は仕事で疲れている時はアニメやドラマ、映画を流して落書きするのが息抜きで。
水田夕子も、その時に描いたキャラのひとり。作画に関しては、触手で色んな感情を表現するように心がけています。泣いたり怒ったり笑ったり、そういうシーンで触手がどうなっているのかを見てもらえると、より楽しめると思います。
――もしご自分が亜人になるとしたら、どういった亜人になりたいですか?
眼亀:亀の亜人になって、1日中寝ていたいです。もし亀亜人だったら、日光浴休憩もありそう……。
――制作における苦労や、それが報われることは何でしょう?
眼亀:「ミズダコちゃん」の制作に関する苦労は、〆切ギリギリまで忙しく睡眠時間が削られるということぐらいです。楽しく描かせていただいております。
連載しているWEB掲載誌等で「面白かった」「可愛かった」「続きを読みたい」などの感想やファンレター、ファンアートをいただいた時に描いてよかったと思えます。感想やファンアートは直接お礼を言いたいと思いつつ、いきなり話しかけて嫌がられたら落ち込むので反応に悩んでいます。
――今後『ミズダコちゃんからは逃げられない!』はどう描いていきます?
眼亀:色々な亜人を描きつつ、ヒロインの恋模様を楽しく描いていければと思います。今後も描きたいエピソードがありますので、たくさん描けるように頑張ります。
――憧れ、影響を受けた作品や作家はいますか?
眼亀:藤田和日郎先生、伊藤潤二先生の作品に憧れ、影響ともに受けていると思います。藤田和日郎先生の『うしおととら』は幼稚園児の頃に読んで妖怪を好きになり、小・中学生で読み返しても熱いキャラクター達に惚れました。
さらに漫画家になって改めて読むと、そのストーリーや緻密で力ある画力、演出やキャラの魅力に腰を抜かし今もその勢いは留まることを知らず……カッコいいなと思います。
伊藤潤二先生の作品は高校生の頃読んだ『うずまき』をきっかけに、あの独特の世界観にハマりました。『恐怖マンガCollection』を近くの書店で探したのが懐かしい。今でもよく読み返しています。特に好きなエピソードは「首吊り気球」と「案山子」です。あの乾燥した空気感がたまりません。
――作家としての展望、なりたい作家像を教えてください。
眼亀:私は自分で描いたキャラクター達が好きです。一度描いてしまうと彼らは自分の手を離れ、自分の意志で動き私を楽しませてくれる。今初めての連載で漫画を描きながら、いつもそんな気がしています。
彼らは私にないものをたくさん持っています。自分の作品ではありますが、元気をもらっています。せめてもの恩返しとして、物語の終わりまで彼らを満足いくまで描き切りたいと思っています。そしてキャラクター達が生きる世界を読者も自分も満足いくまで楽ませることが出来る作家になりたいです。