【2024.10.29週間漫画ランキング】雨穴『変な家』『変な絵』の漫画版が同時ランクイン コナン&金田一などミステリ作品大豊作
刊行された単行本は100巻を超え、連載25周年というアニバーサリーイヤーを迎えている『名探偵コナン』。最新106巻(小学館)が、10月29日付けの日販調べ週間漫画ランキングで1位を獲得した。
月刊誌『日経トレンディ』が発表した「2024年ヒット商品ベスト30」の5位には、4月に公開された本作の劇場版「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」がランクインするなど、その人気に翳りは見えない。2025年ではどんな活躍を見せてくれるのか楽しみだ。
1.名探偵コナン(106)/青山剛昌/小学館
2.ブルーロック(31)/金城宗幸・ノ村優介/講談社
3.呪術廻戦(28)/芥見下々/集英社
4.春の嵐とモンスター(6)/ミユキ蜜蜂/白泉社
5.金田一37歳の事件簿(17)/天樹征丸・さとうふみや/講談社
6.変な絵(1)/相羽紀行・雨穴/双葉社
7.ぼっち・ざ・ろっく!(7)/はまじあき/芳文社
8.変な家(4)/雨穴・綾野暁/一迅社
9.勇者に全部奪われた俺は勇者の母親とパーティを組みました!(4)/久遠まこと・石のやっさん/KADOKAWA
10.異世界薬局(11)/高野聖・高山理図ほか/KADOKAWA
続く2位には、金城宗幸・ノ村優介による『ブルーロック』31巻(講談社)。10月よりアニメ2期の放送が始まり、話題沸騰中の本作は現在、ローソンにて1番くじが開催されている。SNSでは1番くじを求めてコンビニへ駆けつけるものの、売り切れが続出しているようだ。また、本巻には、「公式サイン入りエゴイストトランプ」が付録された特装版も発売されており、グッズ展開によってさらに読者が増えていくことだろう。
3位には、連載終了後も話題に事欠かない『呪術廻戦』28巻(集英社)。続く4位にランクインしたのは、先週10位から大きくランクを上げた、ミユキ蜜蜂の『春の嵐のモンスター』6巻(白泉社)だ。お家花火や夏祭りなど夏の風物詩の中で、揺れ動くキャラクターたちの恋愛模様に、ネット書店やSNSには熱いレビューが寄せられている。新たな恋愛作品を求めている方は手にとってみてはいかがだろうか。
そして5位は初登場、天樹征丸・さとうふみやによる『金田一37歳の事件簿』17巻(講談社)。本巻では、前巻に続き金田一らは北海道で“首無しスキーヤー”の呪いに擬えたような殺人事件の真っ只中だ。どんなトリックが用いられたのか、気になってならない。
さらに、6位には雨穴による原作小説が大ヒットした『変な家』の新たなコミカライズ版1巻(双葉社)が登場。8位には同じく雨穴が手がけた『変な絵』の最新4巻がランクインしており、小説版から少し間をおいて、コミックの世界で大きな存在感を示している。ネット発のクリエイターによる新時代のミステリ作品が、『コナン』や『金田一』というレジェンドクラスの作品と並んでランクインしているのが面白いところで、読み比べてみるのも楽しいかもしれない。
7位も初登場の、はまじあきの『ぼっち・ざ・ろっく!』7巻(芳文社)。2024年に劇場版総集編として前編・後編の公開や、「アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』展」が開催されるなど、一大フィーバーを巻き起こしている。勢いに乗り遅れないために本作に触れてみてはいかがだろうか。
9位は、久遠まこと・石のやっさんによる『勇者に全部奪われた俺は勇者の母親とパーティを組みました!』4巻(KADOKAWA)。勇者パーティをクビになった主人公が、身の回りの世話をさせる奴隷を探していると、勇者の母親が売られているという奇抜な展開が話題を呼び、累計発行部数は35万部を突破した。
※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/