『うる星やつら』から『地獄先生ぬ~べ~』まで……いつの間にかメインの座を奪われた漫画のヒロインたち

読者人気に作者が動かされヒロイン交代

 「主人公の憧れの人」というポジションだったのにも関わらず、ヒロインの座を奪われてしまったキャラもいる。『地獄先生ぬ~べ~』は、主人公・鵺野鳴介(ぬ~べ~)が自身の手に封印した鬼の手を使って、妖怪から子どもたちを守るという学園コメディホラー。主人公は当初、学園のアイドル的存在である同僚のリツ子先生に憧れており、リツ子先生がメインヒロインと思われていた。

 しかし途中で雪女のゆきめが登場すると、彼女にヒロインの座を奪われることに。実は作者も当初ゆきめをヒロインにするつもりはなかったが、読者からの人気が高かったために再登場。最終的にヒロインの座におさまったという。

 アニメになってもゆきめ人気は健在で、ゆきめの初登場回が人気エピソードランキング1位に選ばれるほど。読者人気によってヒロインの座を奪われてしまったリツ子先生が少し可哀想だ。

 様々なパターンでいつのまにかメインの座を降ろされていたヒロインたち。一体何がいけなかったのか、彼女たちに注目して作品を読み直してみるのも面白いかもしれない。

関連記事