「鳥山明より鳥山明らしい絵」『ドラゴンボールDAIMA』10月公開 ファン注目のキャラデザ担当はどんな人?

 国民的人気アニメ『ドラゴンボール』の最新作として話題になっている『ドラゴンボールDAIMA』が、2024年10月よりフジテレビで放送されると決定した。


  これに合わせて、「ようこそ、大冒険へ!」「新たな世界、新たなドラゴンボール」とキャッチコピーがつけられた、新たなメインビジュアルも公開。謎めいた3つの世界を背景に、水色のドラゴンに乗った悟空(ミニ)と界王神(ミニ)がこれから冒険に向かう姿が描かれている。

 『ドラゴンボールDAIMA』は、2023年、米ニューヨークで開催の「ニューヨーク・コミコン」会場で制作が発表され、『ドラゴンボール』40周年記念作品と銘打たれた完全新作アニメ。生前の鳥山明が原作、ストーリー、キャラクターデザインなど多岐にわたって制作に関与し、孫悟空やベジータ、ピッコロなど主要なキャラクターがほぼ小さくなっている点が特徴である。

  鳥山は今年の3月1日、急性硬膜下血腫のため68歳で急逝している。『ドラゴンボールDAIMA』は生前の鳥山が関わっている点で、実質的な遺作ともいえるアニメといえよう。そのため、注目度も非常に高い。今回、鳥山がデザインを手がけた新キャラクターも公開された。飛行機を操縦する「グロリオ」と「仮面の魔人」などが、新キャラクターとして登場するという。

  物語は、陰謀によって小さくなってしまった悟空が様々な世界を冒険するというもので、小さくなった悟空が活躍する点は『ドラゴンボールGT』と似ているが、キャラクターデザインは『ドラゴンボール』連載初期を思わせる丸っこいタッチが特徴である。『ドラゴンボールGT』の比較的シャープな絵柄とはだいぶ異なっている印象を受ける。

  アニメの制作を担当するのは、これまでにテレビアニメから劇場版まで『ドラゴンボール』シリーズのアニメ化を一手に担ってきた東映アニメーションである。そして、今回、古参のファンが注目しているのは、キャラクターデザインが中鶴勝祥である点だろう。

  中鶴は鳥山のキャラを描くためにアニメーターになったと語るほどで、鳥山明よりも鳥山明らしい絵が描けるアニメーターとして高名である。生前、鳥山は「いつもよりかなり気合いが入っているかもしれません!」とコメントを寄せていた。果たしてどんな物語になるのか、期待が高まっている。

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