新作TVアニメ決定の『攻殻機動隊』 アイコン的存在となった可愛すぎる思考戦車「タチコマ」を紹介

 1989年の原作連載開始から35周年を迎えた名作漫画『攻殻機動隊』。そのメディアミックス作品の一つ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』に登場し、TVシリーズのアイコン的存在となったのがしゃべる思考戦車タチコマだ。

 実は、原作漫画ではフチコマというキャラだったのが、最初のアニメ化の際にはタチコマというキャラ名で登場。その後の『攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL-』にはロジコマという別の思考戦車も登場している。

 本稿では、攻殻機動隊シリーズを象徴するロボットキャラクターのデザインやキャラの魅力、名シーンなどを紹介したい。

戦車なのに手足が自由に動く? 独特すぎるデザインで公安9課をサポート

 まず、タチコマを語る上で欠かせないのが、青を基調とした4足歩行のユニークなメカデザインと、人懐っこくコミカルなセリフだ。公式によれば、タチコマは、主人公の草薙素子(少佐)たちが所属する公安9課が使用しているAI(人工知能)搭載の「思考戦車」となっている。

 戦車というと、四角く重厚感のある車体に通常前方に攻撃できるよう長い主砲を装備し、足周りには転輪と転輪を支えるサスペンション、その周囲を囲んで戦車を駆動させるキャタピラで構成されたデザインが一般的だ。対してタチコマは、丸みを帯びた可愛らしいフォルムに、前方と左右に3つの目(?)があり、蜘蛛のように独立して動く4本の脚と2本の副腕を持っている。視界良好で180°どこに敵がいてもすぐに察知できる上、通常の戦車ではありえないスピード感で自在に動いたり、主砲からの攻撃ができたりするのだ。

 実際に、アニメ版では、公安9課の隊員のピンチにタチコマが登場し、間一髪で助け、敵に砲撃を浴びせるシーンも多い。これにさらにAI学習機能と、環境映像を利用して自らの姿をカモフラージュできる「光学迷彩機能」も備えているというのだから、かなり強力なサポート役と言えるだろう。

 攻殻機動隊の他シリーズでは、登場するのがロジコマやフチコマなど、別の思考戦車だったりもするのだが、「丸みを帯びたフォルム」と「4足歩行」というユニークなデザイン性は継承されている。

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