『鬼滅の刃』実は影の主役? もっとも炭治郎や柱を支えたサブキャラクターといえば

※本稿は、『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴/集英社)のネタバレを含みます。同作を未読の方はご注意ください。

   TVアニメ版の柱稽古編が早くも話題の『鬼滅の刃』。柱稽古編では、鬼殺隊員の日常生活や稽古の様子が取り上げられており、これまでストーリーに登場した様々なサブキャラクターたちにも焦点が当たることとなる。本稿では、これまで炭治郎たちの窮地を救い、看病や各種サポートで登場したキャラクターたちを紹介。今後の物語にも絡んでくるサブキャラたちに注目したい。

「実はすごい人」代表の村田さん

 最初に紹介するのは、炭治郎たちの先輩で、那田蜘蛛山や柱稽古編など様々なエピソードに登場する隊員・村田さんだ。彼はバトルシーンで目覚ましい活躍をしているわけではないが、那田蜘蛛山では下弦の伍・累を倒しに先へ進む炭治郎たちをサポートするため、自ら格下の鬼たちを足止めする役を申し出たり姉蜘蛛と戦ったりと、ポイントを押さえた登場の仕方をしており、連載中に「週刊少年ジャンプ」誌上で行われたキャラクター人気投票でも常に30位内に入っていた「実はすごい人」なのだ。

 柱稽古編では、炭治郎や他隊員たちと同様、柱稽古に参加しており、岩柱・悲鳴嶼行冥の筋肉強化訓練で炭治郎たちと再会することになる。原作によれば、この筋肉強化訓練は、宇髄天元の基礎体力向上の訓練に始まり、時透無一郎、甘露寺蜜璃、伊黒小芭内、不死川実弥の柱稽古をすべてクリアした後に行く最後の稽古。逆に言うと、5人の柱稽古に合格する能力がなければ村田さんが炭治郎たちと再会することもなかったわけだ。そう考えると、村田さんが実はすごい能力の持ち主かもしれないことは想像に難くないだろう。

 また、悲鳴嶼の稽古場の川の水は真冬の川より冷たいらしく、伊之助が滝行中に気絶し炭治郎が蘇生措置を施すシーンが描かれる。このハードな修行の対処法として、村田さんは彼らに「岩にくっつけば暖かい」とアドバイスしており、サバイバル能力と現場適応能力が実は高いことも分かるのだ。

 原作では、村田さんと同期である水柱・冨岡義勇との過去エピソードなども描かれており、無限城での最終決戦でも、他隊士らと一緒に炭治郎たちをサポートする姿が登場している。今後アニメ版でも要注目だ。

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