“限界女子”を描くグルメ漫画がトレンドに? 『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』のヤバい突き抜け方
限界女子を描いた漫画がブームに
限界すぎるドカ食い女子を描き、話題を呼んでいる『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』だが、偶然にもここ最近“限界すぎる女性キャラ”のグルメ漫画が次々生み出されている。
たとえば『コミックDAYS』では、5月3日から小村あゆみによる『週末やらかし飯』の連載が始まった。同作は日々仕事上のストレスに悩まされている社長秘書の空子が、週末の夜に暴力的なカロリーのご飯でストレス発散を目論むという設定。こちらも栄養バランスを投げ捨てたメニューが出てくる作品で、第1話から卵5個にバターをたっぷり乗せた「バターバターチキンラーメン」が飛び出している。
また、ミートスパ土本による『限界OL霧切ギリ子』も期待作だ。限界OLが限界グルメを紹介するという至ってシンプルな設定だが、「味の素と塩かけ食パン」など、その内容はインパクト抜群。「ジャンプ+連載争奪ランキング」で4月期に1位を獲得し、「ジャンプ+」にてインディーズ連載の枠を得ることが決まっているので、今後さらなる脚光を浴びることになるだろう。
そのほかグルメ系という括りを度外視すると、かわいらしい女性キャラの限界ライフを描いた作品が次々ヒットしている印象。たとえば、ヤニに目がない獣人の怠惰きわまりない生活を描いた『ヤニねこ』、暴力やいけない薬が飛び交うリアルでディープな日常を描く『地元最高!』、萌えを感じさせる絵柄でFXの闇に飲まれた女子たちを描く『FX戦士くるみちゃん』などが挙げられる。
いずれもダメ人間を描いたフィクションとして楽しめるものの、作品の奥底にたしかなリアリティがあり、どこか共感を誘われてしまうのが魅力。『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』の連載開始によって、“限界女子漫画”のブームがさらに加速していくかもしれない。