松本光司によるサバイバルホラーの金字塔『彼岸島 48日後…』が連載400回を迎え、豪華作家陣が記念イラストを寄せて話題になっている。

 「週刊ヤングマガジン」20号にイラストを寄稿したのは、『MFゴースト』のしげの秀一、『カイジ』シリーズの福本伸行、『ゴールデン・ガイ』の渡辺潤、『ザ・ファブル』の南勝久、『サタノファニ』の山田恵庸、『女神のカフェテラス』の瀬尾公治、『ONE FOR ALL』の柳内大樹、『カッコウの許嫁』の吉河美希、『10DANCE』の井上佐藤、『ヤニねこ』のにゃんにゃんファクトリー、『だれでも抱けるキミが好き』の武田スーパー、『令和雄王 相田宗二』の小川ショウマ、『彼、岸島』の佐世保太郎（掲載順）。それぞれリスペクトの込められた内容で、ファンを沸かせた。

 

　そのうちの何点かはXでも公開されており、かつ作中の象徴的アイテムをフィーチャーした「#祝いの丸太を掲げよ」のハッシュタグで、本誌未掲載の人気漫画家の作品も多く展開されている。『亜人（デミ）ちゃんは語りたい 』のペトス、『満州アヘンスクワッド』の鹿子、『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが⁉︎』の井出圭亮、『あらくれお嬢様はもんもんしている』の木下由一、『離婚しない男』の大竹玲二、『パリピ孔明』の小川亮らのほか、『１日外出録ハンチョウ』の公式アカウントでも記念イラストが公開されている。作風の全く違う作家陣が『彼岸島』という愛すべき作品に寄り添い、それぞれにメッセージを寄せているのが楽しい。

　『彼岸島』は残酷で理不尽なエピソードの多いホラー作品だが、作者の松本光司は柔らかく誠実な人柄で、SNSでもファンの尊敬を集めている人格者だ。だからこそ、多忙を極める作家たちが多数参加し、作品の節目を祝っているのだろう。大盛り上がりのハッシュタグ「#祝いの丸太を掲げよ」をぜひチェックしてもらいたい。