『推しの子』アクアを射止めるのは誰だ? 「映画編」で急展開を迎えた恋愛模様を振り返る

三角関係に匂わせ満載!“重曹ちゃん”こと有馬かなの恋心は実るのか

 アクアとのやりとりや、今後の恋の行方が気になる存在といえば、“重曹ちゃん”こと有馬かなだ。

 彼女は、闇堕ちしてしまう黒川あかねやルビーとは対照的で、「10秒で泣ける天才子役」時代にアイやアクアと共演経験があり、そこから高校で再会しB小町に加入することになるが、登場から一貫して正統派なヒロイン路線を貫いている。本作の主要キャラの中では珍しく瞳に星を宿していないのも特徴で、アイやアクアら兄妹をはじめ、瞳に星のあるキャラたちが次々と死亡したり闇堕ちしたりしていることを考えると、彼女だけは聖域として最後まで正統派ヒロインでいてくれそうだ。

 子役時代の共演、そして再会後の共演作「恋は甘口で」以降、有馬はアクアに想いを寄せているが、彼もまんざらでもないようで作中にはいたるところに2人の両思いフラグが登場する。例えば、アクアが有馬をキャッチボールに誘うシーン、B小町の初ライブ中センターで踊る彼女の可愛さにキュンとするシーン、女優志望であるにも関わらずアイドルをやっていることに葛藤を抱える彼女に、所属タレント「ぴえヨン」のふりをして話しかけ相談にのるシーンなど。

  そして、極め付けはアイの死に関するリークでの有馬の恋愛スキャンダル揉み消しだ。考えようによっては、有馬のスキャンダルを逆手に取り自身の復讐に利用しただけとも取れるが、アクアは週刊誌からスキャンダルに関する誌面確認が来た際に有馬の様子をこっそり見に行っており、実は気にしていたことも分かる。

 映画編までのアクアは、黒川あかねと付き合ったり、ルビーの好意を利用したりとかなり策士な面が目立つが、カミキヒカルとの対峙やアイの復讐が完了した後、作中のどの女性キャラと結ばれるのか、もしくはそうした恋愛エンド一切なしで物語が完結に向かうのか、今後の展開にも要注目だ。

関連記事