【2024.03.12 週間漫画ランキング】ジャンプ作品強し! 『ONE PIECE』&『SPY×FAMILY』の新刊がワンツー・フィニッシュ
『DRAGON BALL』や『Dr. スランプ』の作者・鳥山明先生の訃報は世界中のファンを悲しみに暮れさせた。日本の「マンガ」が世界に広まる先駆けとなった『ドラゴンボール』の日本を含めた世界累計発行部数は驚異の2億6,000万部を超える。イチ漫画ファンとして、楽しませてもらった感謝の気持ちとともに、謹んで哀悼の意を表したい。
そんななか、「鳥山作品は近づく程により大きな存在と気づかされました。」とコメントを発表した尾田栄一郎による『ONE PIECE』108巻(集英社)が、3月12日日販調べコミック週刊ランキングで1位にランクインしている。
1. ONE PIECE(108)/尾田栄一郎/集英社
2.SPY×FAMILY(13)/遠藤達哉/集英社
3.ワンパンマン(30)/ONE/集英社
4.アオのハコ(14)/三浦糀/KADOKAWA
5.変な家(3)/雨穴・綾野暁/一迅社
6.神達に拾われた男(12)/Roy・蘭々ほか/スクウェア・エニックス
7.キングダム(71)/原泰久/集英社
8.あかね噺(10)/馬上鷹将・末永裕樹/集英社
9.地縛少年花子くん(21)/あいだいろ/スクウェア・エニックス
10.正反対な君と僕(6)/阿賀沢紅茶/集英社
常々今後の展開や登場キャラクターの考察に熱を帯びている本作だが、本巻でこれまで謎ばかりだった「五老星」の情報が明らかになってくる。さらには飄々と仕事をしてきた黄猿の葛藤やボニー・くまの過去など、伏線を回収しながらも新たな謎を生む本巻は次巻が気になって仕方がない。
2位には『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が大ヒット上映中の遠藤達哉による『SPY×FAMILY』13巻(集英社)がランクイン。2月中旬には観客動員数が444万人を突破し、興行収入は60億円を超える圧倒的な人気ぶりを見せている。
さらに、本作は12巻発売時点で発行部数3,400万部を突破したと発表されていることから、本巻の重版次第では近いうちに4,000万部を突破することが予想できる。「なかよし作戦」のため、ダミアンからお菓子を貰おうとするアーニャの奮闘が描かれた本巻も魅力が溢れている。
アニメ3期放送に向け注目度が高まっている作品、ONE・村田雄介による『ワンパンマン』30巻(集英社)が3位に。2023年8月に制作発表され、放送日時は現在も明らかにされていないものの、『EMOTION Label Channel』にて公開された3期に特設動画は、わずか12日で480万再生を超える。
本巻のストーリーでは、怪人協会との死闘も大詰めを迎えヒーロー側に甚大な被害が。名だたるS級ヒーローたちが苦戦を強いられる中、行方不明だったガロウが現れ怪人化しバンクとの師弟対決が勃発する。手に汗握る展開に時間も忘れて読み進めてしまう。
4位には三浦糀による『アオのハコ』14巻(集英社)。季節は春になり、大喜たちは3年生へ。新たな新入部員を迎えこれから突っ走るかと思いきや、予想外の人物と関係があるようで。大喜と千夏の付き合っていることを隠している距離感の初々しさに思わず身悶えしてしまう。
6位にはRoy・蘭々らによる『神様に拾われた男』12巻(スクウェア・エニックス)がランクイン。創立祭に異国料理の店を出すことにしたリョウマは、思わぬ形で冒険者としてのスキルアップのチャンスを得ることに。あたたかな人物に囲まれながら、さまざまなことに挑戦し成長していくリョウマに、つい自分を重ねたくなる。
※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/