【重版情報】『フェルディナン・ド・ソシュール』近代言語学の父の思想を描き出した大作が4刷に
近代言語学の父として知られるフェルディナン・ド・ソシュール。彼にフォーカスをした『フェルディナン・ド・ソシュール』(互盛央・著)が4刷となった。
〈一般言語学〉を、学の極限を生きた一人の人間の思想劇として、綿密、壮大に描き出した本作。
「互盛央氏のこの本は、ソシュールの〈一般言語学〉を、学の極限を生きた一人の人間の思想劇として、綿密、壮大に描き出すことに成功している。このような人間を、ただ天才と呼ぶだけでは余りに不十分であり、彼の言語学を、ただ独創的と呼ぶだけでは何の意味もない。互氏の力いっぱいの論考を辿っていけば、誰もがその思いを深めていくことだろう。ソシュール論は、なぜ日本でこれほどまでに本質的になるのか、改めて不思議になった」
前田英樹(立教大学教授・フランス思想)は上記のように推薦コメントを寄せている。生成AIの台頭により、言語自体が見直されている昨今。本書で言語学のルーツとしてだけではなく、ソシュールの壮大な思考にも触れてみたい。