【漫画】交通事故に気を付けて! 実話を描いたエッセイ漫画が恐ろしくもためになる

キッカケは子どもが自転車に乗り始めたこと

――今回『交通事故に気を付けて!』を制作しようと思った経緯を教えてください。

桜木:子どもが自転車に乗って一人で出かける機会が増えてきたため、注意喚起したくて描きました。

――本作は完全な実話ですか? 事故を起こしたバイクの運転手さんの軽すぎるノリに驚きました。

桜木:地名や病院名はわからないようにしてありますが、基本的には実話です。バイクの運転手さん、お医者さん、大家さんのノリはほぼあの通りですね。

――読んでいるとこちらも内臓がズキズキ痛んでしまうほど、リアリティのある内容でした。あまり痛ましいと読者を引かせる可能性がありますが、バランスはどのように調整しましたか?

桜木:本作は小学生の子供に読ませることが目的だったため、文章はなるべく平易で、怖くなりすぎず、しかし危機感が伝わるようにしようと思って描きました。起きたことは正直に描くけど、表現は絵を可愛くしてマイルドにして、というくらいの意識でした。

――事故に遭った直後、入院中の出来事など、詳細に表現されています。過去の記憶を思い出しながら制作することは難しかったのでは?

桜木:恐怖感などは忘れていないにしても、やはり20年ほど経っているため、なんとか冷静になりながら当時の記憶をたどって描くことができました。20年は本当に長いですね。

――注意喚起を目的として制作されたとのことですが、本作のXの投稿には大きな反響が寄せられましたね。

桜木:リプライを見ていると、似たような事故に遭っている人が多いことに驚きながらも親近感を覚えました。私の周りでは年末に事故に遭う人が多く、年末年始に特にリマインドしたい気持ちになります。「気をつけなきゃ」と言っている人は少なくなく、「ちょっとでも伝わったのなら嬉しいな」と思いました。

――今後も“アルバム代わり”として漫画を制作していく予定ですか?

桜木:はい。今後も変わらずに日々の気づきをマンガにしていきたいと思っています。Xに載せている漫画をまとめた本を無料で読むことができるため、近所の人の世間話を聞く感覚で読んでもらえると嬉しいです。

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