『SPY×FAMILY』黄昏が所属する「西国情報局」は人材の宝庫? 情報屋から管理官まで、愛すべきキャラ多数

実は家族がいた……人使いは荒いが実は優しい管理官

 最新12巻で、ついに過去の回想シーンが登場した人物といえば管理官(ハンドラー)だ。コミックでは2巻から登場し、黄昏の上司であること以外、謎の多かった女性だが、回想の中で夫と小さな娘がいた過去の描写が登場する。また、4巻では、ボンドと共に爆弾犬にされていた一匹を引き取りアーロンと名づけ可愛がっている様子など、任務の際のクールビューティーとは異なる優しい一面も見せた。

 実は、彼女の実は優しいエピソードは他にもあり、黄昏が提出した高額な城レンタル代と王宮家具レンタル代を「まあいい」と受領したり、若い部下に対し厳しくも的確なアドバイスを行ったりする面倒見の良い一面も。人使いは荒いが、そうした懐の深さも彼女の魅力。今後の展開の中で、こうした彼女の過去や人間らしい一面がどうストーリーに絡んでいくのか、気になるところだ。

 「西国情報局」の全貌は明らかになっていないが、黄昏と関わっている人物だけに限っても、多面的な魅力を備えた(基本的には)有能な人物が揃っていることがわかる。常に危険と隣り合わせのはずが、どこか抜けていたり、楽しげだったりする彼らの仕事ぶりも、本作の見どころと言えるかもしれない。

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