【ラノベ週間ランキング】『わたしの幸せな結婚』最新刊が1位、2位以下には『薬屋のひとりごと』がズラリ

 11位以下も人気シリーズの最新刊や関連書式が並ぶ。11位『転生したらスライムだった件 10th ANNIVERSARY BOOK 転スラ10』(GCノベルズ)は、14位に最新刊『転生したらスライムだった件14』(CGノベルズ)が入った伏瀬の小説が10周年を迎えたことを記念した1冊。伏瀬と担当編集者が8時間にわたって語り尽くした作品誕生からこれまでの展開に至る裏話があり、イラストのみつばーによる全巻カバーイラストの解説があり、コミカライズやアニメ、舞台など多方面へと広がっていく「転スラ」ワールドの紹介もあって、かつてない深さでシリーズの世界へと踏み込める。

 雪村花菜『紅霞後宮物語』や『わたしの幸せな結婚』といった人気シリーズを生み出してきた富士見L文庫で売れ行き好評の、道草家守によるシリーズ最新刊『龍に恋う 六 贄の乙女の幸福な身の上』も2024年2月15日発売ながら29位に入っていて、発売が近づくにつれてランキングを上げてきそう。寒空に放り出された薄幸の少女、上古珠は不思議な髪色した古瀬銀市という名の青年に拾われ、彼が営む口入れ屋で働くことになり、そこで不思議な事件に巻き込まれていく。共に複雑な生い立ちを持った2人が近づいていくストーリーは、最新刊で珠を守るため自らを封じた銀市を救うため、命をかけて封印に入っていく珠の強い思いに触れられそうだ。

 新しいところでは、40位に入った森岡浩之『プライベートな星間戦争』(星海社FICTIONS)が面白そう。地球人類が進化の果てに「半神」と呼ばれる群体性情報生命となった未来。神を守って戦う「天使」という種族が生まれ、「神の楯」と呼ばれる宇宙戦艦を駆って神を脅かす「悪魔」と戦っていた。そんな状況の中、新人天使のエクスは悪魔との戦いに出るが、神の命令に何か違和感のようなものを覚えていた。壮大な宇宙を舞台に艦隊戦が描かれた『星界の紋章』の作者による新たなスペースオペラであり、テクノロジーを発達させた人類が行き着く姿を描いたSFだ。

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