『ONE PIECE』海軍サイドの新時代! コビーとヘルメッポの友情を振り返る
主人公のルフィ以外にも多くの魅力的なキャラクターが登場する『ONE PIECE』。中でも最近読者から注目を集めているのが、物語初期から登場しているコビーとヘルメッポではないだろうか。
コビーとヘルメッポの出会いとは……
コビーとヘルメッポは海軍に所属しているキャラクターで、コビーは大佐、ヘルメッポは少佐と2人とも海軍将校。コビーはルフィが海に出て最初に出会った人物で、お互い敵ながら「友達」同士だ。ヘルメッポは過去に海軍大佐でありながら独裁を敷いていた父親・モーガンをルフィに倒されているが、現在ではルフィを恩人だと認めている。
今ではそろって海軍本部機密特殊部隊「SWORD」に所属する相棒のような関係の2人だが、最初に出会った際は敵同士だった。2人の出会いは、親の権力を利用したヘルメッポに処刑されそうになっていたゾロをルフィとコビーが助けたのがきっかけだ。
その後ルフィとコビーはお互いの夢のために別れており、本編ではしばらく未登場。しかし原作の扉絵連載「コビメッポ奮闘日記」で、コビーとヘルメッポの海軍での修行の様子が描かれている。
「コビメッポ奮闘日記」では、初期の頃はルフィを恨んでいたヘルメッポが、まっすぐに海軍将校を目指すコビーに触発されていく。さらにヘルメッポが移送中に脱走した父・モーガンに人質にされた際には、コビーが身体を張ってヘルメッポを助けるために奮闘。その後ルフィの祖父である海軍中将・ガープの部下となり、2人でお互いを叱咤激励しながら強くなるための修行の日々をおくることになる――。
アニメ68話・69話では扉絵「コビメッポ奮闘日記」にアニメオリジナルシーンを追加したエピソードも描かれ、ファンからも「この2人の友情、グッとくるんだよなぁ~」「もともと強いキャラクターもカッコいいけど、仲間と修行して強くなるキャラクターこそ少年マンガの王道だよね」と好評を博していた。
今後のコビメッポにも期待大!
その後エニエス・ロビー編で久しぶりの本編再登場を果たし、世界会議(レヴェリー)編でも登場。この時点で階級的にはヘルメッポよりコビーの方が上官にあたるが、関係性的には出会ったころとあまり変わりないよう。当たり前のように対等の立場で会話をしていた。
また原作1061話では黒ひげに捕まったコビーを助けようと、ヘルメッポが大泣きしながら「SWORD」の上官に直談判する姿も。最初は敵だった2人だが、今では互いになくてはならない存在となっているのだろう。コビー救出のために、海賊が蜂の巣のように湧き出てくる通称「ハチノス」にヘルメッポがガープと共に乗り込む様子も描かれている。
ちなみにテレビスペシャル『ONE PIECE エピソード オブ ルフィ ~ハンドアイランドの冒険~』や劇場版『ONE PIECE FILM RED』では2人で任務にあたっており、組んで行動する場面は多いようだ。
Netflix版の実写『ONE PIECE』では、原作やアニメよりコビーとヘルメッポを多数ピックアップしているよう。原作にはない2人が酒場で酒を飲むシーンなども追加されていた。これにはファンからも「ネトフリ版でもコビメッポが2人セット扱いされてて良い」「尾田っち自身も海軍側のメインはコビメッポって認識がありそう」といった声が上がっている。
これから完結に向けてさらに盛り上がる今後の『ONE PIECE』に、海軍サイドの“新時代”を担うコビーとヘルメッポは必要不可欠。今後どのような活躍が描かれるのか、いまから楽しみにしておこう。