「初めてやりたくなった」「おうちメシの参考にしてる」キャンプ愛溢れるアウトドア漫画4選

 近年のアウトドア人気を受けて、キャンプを始めた人が多いのではないだろうか。しかしキャンプに行くにはいろいろなものを揃えなければならず、計画するのも意外と大変だ。しかもこの酷暑。冬ならば寝袋や暖房器具などで対応可能だが、夏のキャンプはなかなか温度調整が難しく夜は寝れないほどの暑さになることもしばしば。

 そんな時にはキャンプの楽しさを気軽に味わえるキャンプやアウトドアを題材とした漫画でしっかりとおうちでイメトレをしておきたい。今回はそんなおすすめの漫画を紹介していこう。

美しい自然の中で気ままに過ごすキャンプの醍醐味をゆるりと読んで楽しもう

あfろ『ゆるキャン△』(芳文社)

  キャンプ漫画と聞いて外せない作品といえば『ゆるキャン△』。キャンプ好きの可愛い少女たちがキャンプやアウトドアを楽しむ様子とゆるい日常物語を描いた作品だ。キャンプの楽しさや自然の景色の美しさが丁寧に魅力的に描き出されていて、アニメ化だけでなくドラマ化や映画化もされている。

  登場するキャラクター同士がつかず離れずの絶妙な距離感も観ていて心地よく、読者もストレスなくただただ癒やされるストーリーなのも評価を得ている同作。『ゆるキャン△』で美しい自然の中で過ごすキャンプの醍醐味や新たなキャンプ飯を知ったキャンパーも多く、SNSには「ホットサンド肉まん」や「カレーめん」などの再現メシが数多く投稿されている。

出端 祐大『ふたりソロキャンプ』(講談社)

  自然の息吹を直に感じ、1人でキャンピングを満喫するソロキャンプの良さに焦点を当てているのが『ふたりソロキャンプ』だ。孤独を愛するベテランキャンパー・厳が、ひょんなことから天真爛漫な初心者キャンパー・雫にソロキャンプのノウハウを指南していくことに。

  初心者も玄人も参考になるテクニックから、思わず読みながらヨダレが垂れてきそうになるキャンプ飯まで紹介されており、アウトドア知識満載のキャンプバイブルとなっている。ストーリーが進んでいく中で、雫が厳さんとの心の距離をだんだんと縮めていくというストーリーも読者を離さない見どころだ。

おうちキャンプでキャンプ飯を再現してキャンプ気分

信濃川日出雄 『山と食欲と私』(新潮社)

『山と食欲と私』には、キャンプで作ってみたい山ごはんがたくさん出てくる。主な登場人物は、1人で山に登って美味しい食事を楽しむ27歳の自称「単独登山女子」鮎美。美味しい食材を持って山に登るシンプルなストーリーだが、鮎美が美味しそうに食べる様子も魅力のひとつだ。

 「雲上の楽園コーヒー」「魅惑のブルスケッタ」「炊きたてご飯のオイルサーディン丼」など、王道から変わり種まで真似したくなるレシピが次から次へと登場する。キャンプ飯を作っておうちキャンプ気分を味わいたい方にもおすすめだ。

原作 / さいとう・たかを 作・画 / 深山雪男 『ゴルゴ13』が教える超A級アウトドアサバイバル術 ゴルゴCAMP@comic』(小学館)

   意外なところでは、漫画『ゴルゴ13』のスピンオフ作品『ゴルゴCAMP』もキャンパーの注目を集めた作品。『ゴルゴ13』の主人公であるデューク東郷が、サバイバル状況下での火起こし、水の確保、野営での注意点などをゴルゴ流で伝授してくれる。ペットボトルや100均グッズを活用するなど、ゴルゴファンもゴルゴ初心者も興味が持てる内容となっている。

  ネット上には「『ゆるキャン△』を見てキャンプの醍醐味を知った」「キャンプ飯を真似しながらおうちキャンプを楽しむにようになりました」と、キャンプ漫画がきっかけでキャンプを楽しみ始めたという声も多く見られる。気軽にキャンプには行けなくても、アウトドア漫画でキャンプ気分を味わってみてはいかがだろうか?

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