【推しの子】赤坂アカ休養発表も、横槍メンゴによる番外編が好調! ふたりの信頼関係が生み出す作品の深み

 8月10日に発売された「週刊ヤングジャンプ」37&38合併号で、赤坂アカ氏が原作を務める『【推しの子】』と『恋愛代行』が、1ヶ月間休載することが発表された。現在は仕事に復帰しているそうで、『恋愛代行』は9月7日発売の同誌41号、『【推しの子】』は9月14日発売の同誌42号より連載を再開予定とのことだ。

 とはいえ、『【推しの子】』は最終章に突入しており、大きな盛り上がりを見せていたところ。“【推しの子】ロス”が叫ばれるかと思ったが、そういった声は上がらなかった。それもそのはずで、赤坂氏が休載中の間は、作画を担当する横槍メンゴ氏による番外編『【推しの子】-interlude-』が4号連続で掲載決定。すでに第1弾は更新されており、本編では狂言回しとしても能力を発揮する「MEMちょ」メインの物語が本誌に掲載されている。

 もともと『【推しの子】』は、数週間に1回休載を挟み、その休みの間に横槍氏による描き下ろしの番外編イラストが掲載されるというスタイルで連載されている。しかし今回は、長期休載に加えて番外編のマンガが掲載されるという状況。原作・赤坂氏不在の状態でどんなマンガが描かれるのか注目されていた。蓋を開けてみれば、ファンからは「素晴らしすぎ」「キャラの掘り下げ嬉しいです」などの声が寄せられており、一先ずその大役を完璧にこなしたと言っても差し支えないだろう。

 横槍氏は過去に『クズの本懐』や『レトルトパウチ!』などの人気作品を世に送り出しており、番外編を描くこと自体は能力の面でも実績の面でもまったく心配がない。とは言え、今まで作画をメインに担当してきた作品でネームまで切って、他のさまざまな仕事も並行して行っていると考えると、そう簡単な話でもない。では何故、ここまで好評なエピソードを紡ぎ出すことができたのだろうか。

 ひとつに、横槍氏と赤坂氏の関係性に依るところが大きいのではないかと推測できる。7月に発売された『【推しの子】1stイラスト集 Glare×Sparkle』には、ふたりのインタビューが掲載されているのだが、実はストーリーについて赤坂氏が横槍氏に意見を求めることも多いと答えている。普段からストーリーについて話し合える関係が構築されているということならば、番外編を描いてしまえることにも納得がいく。

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