【ONE PIECE考察】コビーはなぜ圧倒的な成長を遂げたのか? その背景と今後の役割を占う
※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。
海賊黒ひげに拉致された海軍大佐コビーを救出するため、ハチノスを訪れたSWORDの面々やガープ中将。彼らの救出劇で特に読者の注目を集めたのが、ラストにみせたコビーの衝撃的な一撃だ。
コビーといえば、作品開始当初から登場している『ONE PIECE』屈指の人気キャラである。そこで今回はハチノスで脅威の成長ぶりをみせたコビーに関して、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。
「コビー救出劇が繰り広げられたハチノスでの攻防戦は、コビーの成長ぶりをみせるアツいストーリーでしたね。間で2年の修行期間は経ているものの、実際ルフィの冒険は出発からあまり時間が経っていません。そんななかでのコビーの成長速度は異様で、読者のなかには漫画的ご都合主義だと話す方も多いです。それが今回の『軍艦バッグ』で、ご都合主義なのではなくしっかりと成長を裏付ける努力をしていたんだという、過程を楽しめたのがすごくよかったですね。扉絵でもコビーは、真面目に修行している姿が描かれていました。しかし今回でその何倍も“実直”に努力していたんだとわかり、本当にカッコよかったです。ガープとルフィと出会い、変わったコビー。彼をみていると、本人の努力と信じてくれる人がいれば、可能性は無限大だと思えますよね。ハチノスでの一撃をみると、コビーはすでに一般的な中将であるヤマカジやオニグモなどよりも強いと思います。ハチノスでの戦いは、彼の『大将になる目標』が現実味を帯びてきた一幕だったのではないでしょうか」
コビーの急成長には、ある人物の影響もあるのではと神木氏は語る。