『ONE PIECE』ルフィが最高地点の「ギア5」へ突入、噂される「インド神話」との関連性を考察
※本稿は『ONE PIECE』のネタバレを含みます。
8月6日に放送されたアニメ『ONE PIECE』第1071話の『ルフィの最高地点 到達!“ギア5”』は、物語の核心に迫るエピソードだった。ルフィが「ギア5」の領域へと突入し、これまで「ゴムゴムの実」とされていた能力が、実は「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル “ニカ”」だったことも判明している。
そんなルフィの新たな能力について、一部ではインド神話がモチーフとなっているという説が後を絶たない。両者のあいだにどんな接点があるのか、今こそ振り返ってみよう。
そもそも「ギア5」の能力は、ゴムの性質にさらなる「腕力」と「自由」を付与するというもの。その見た目は全身が真っ白で、蒸気を羽衣のようにまとっていることから、神々しい雰囲気を醸し出している。その元ネタとして浮上しているのが、インド神話におけるハヌマーンだ。
ハヌマーンは猿の姿をした神であり、地域によっては白い衣をまとっていたか、白い毛で覆われていたと伝えられる。そのイメージは、覚醒したルフィの姿に強く反映されている印象だ。またハヌマーンは変幻自在、伸縮自在の体を持ち、体の大きさも自由に変えられたらしく、まさにゴムのような性質といって差し支えない。
また「ギア5」状態になったルフィは、「ゴムゴムの猿神銃」(バジュラングガン)という技を使うのだが、ここには直球で「猿神」の文字が入っている。それどころか、バジュラングはハヌマーンの別名でもあるという。
さらに有力な根拠としては、「週刊少年ジャンプ」2022年33号に収録された「Road To Laugh Tale」Vol.4の内容が挙げられるだろう。これは作者・尾田栄一郎によるギア5の設定資料をまとめたものだが、直筆で「ハヌマーン」「猿神」という文字が記されていたのだ。