「深夜食堂」「ごほうびごはん」「おせん」……簡単に再現できる人気グルメ漫画のポカポカメニュー4選


 寒い日に食べたくなるものといえば、うどんやラーメン、さらには鍋、味噌汁やスープなどを連想する人が多いのでは。

 そんな体を温めることができる料理のなかで、安価で日本人に長く愛されている食べ物といえばお茶漬けではないだろうか。ご飯にお茶を漬けるという単純な料理の歴史は古く、諸説あるが江戸時代には食べられていたと考えられている。

 また、茶漬けの前身的存在とされる「湯漬け」になるとその歴史はさらに古く、織田信長が  戦の前に好んで食べていたとされる。そんなお茶漬けは漫画でもさまざまなものが登場してきた。

鰹節とわさびのお茶漬け『おせん』

 和食をテーマにした漫画『おせん』。このなかで登場したのが、「かつおぶしとわさびのお茶漬け」だった。

 これはご飯の上にたっぷりと鰹節をふりかけ、わさびを載せたあと、お茶をかけて食べるというもの。単純そうに見えるが、実は隅々に「工夫」が行き渡っているお茶漬けなのだ。

 まず鰹節は自分で削り、醤油と混ぜる。わさびも自分ですりおろしたあと、茶碗でフタをして、香りを逃さないようにするのだ。そしてかけるお茶は「芽茶」を使用し、温めておいた急須に少し多めにいれる。また、ご飯には、わさびにお茶をかけないようにして注ぐのがポイントだ。

 単純に見えて、節々に工夫や心遣いが入っている。和食の真骨頂ともいうべきお茶漬けといえよう。

コンビーフ茶漬け『深夜食堂』

 安倍夜郎原作の漫画、『深夜食堂』に登場したのがコンビーフ茶漬けだった。

 これはコンビーフの上に目玉焼きを載せて食べる料理のしめで登場したもので、文字通りコンビーフを温かいご飯の上にのせ、そこにお湯を注ぐ、さらに醤油を少し多めにかけて食べる。厳密に言えば「湯漬け」の一種である。

 コンビーフが持つ独特のうまみと、ご飯と温かいお湯のハーモニー。単純だが、その相性は良いものがあるようだ。

豆腐茶漬け「ごほうびごはん』

 『ごほうびごはん』に登場した豆腐茶漬け。豆腐を半分に切り耐熱容器に入れて電子レンジで加熱したあと、お茶漬けのもとを入れ、お湯をかけて完成。ご飯の代わりに豆腐を使用するというもの。

 豆腐を美味しく食べる方法の1つであり、ダイエット効果も期待できる。また、このなかにご飯を入れて食べるのもよさそうだ。

おにぎり茶漬け『花のズボラ飯』

 久住昌之原作の『花のズボラ飯』に登場した手軽で美味しそうなお茶漬けがおにぎり茶漬けだった。

 まずコンビニで売られている鮭のおにぎりを用意し、それを茶碗の中にまるごと入れる。そこに塩昆布と梅干しを投入し、お湯を注ぐ。その後箸でおにぎりをほぐし、練りわさびを入れて完成だ。

 特別な素材を使用せず、コンビニのおにぎりを使ってお茶漬けを作る。その発想と手軽さは素晴らしいものがある。

 安くて手軽に体を温めることができるお茶漬け。漫画風にアレンジしてみてはいかがだろう。

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