2024年大河ヒロイン・紫式部とライバル・清少納言の名作を漫画化 古典入門にも最適
『どうする家康』の放送が開始され話題となっているが、2024年に放送予定の大河ドラマにも注目したい。その主人公である紫式部が綴った日記、そして清少納言の『枕草子』をコミカライズした、『新編 人生はあはれなり… 紫式部日記』『新編 本日もいとをかし‼ 枕草子』(ともにKADOKAWA)が、1月27日(金)に刊行される。
【写真】紫式部の超ネガティブ日記と、清少納言の秀逸なエッセイを漫画化
『枕草子』は、清少納言のするどい観察眼がさえわたる秀逸なエッセイ。にくらしいことは、「急ぎの用があるときにかぎって、長々とおしゃべりする人」「イマカレが、モトカノの話をしだしたとき」「ドアを開けっ放しで去る人」。ドキドキすることは、「彼がくると言った日の、雨の音や風の音」「秘密の恋のお相手の噂話」「親が『最近具合が悪くて……』と言ったとき」など、人間関係の本音と建前、恋人との駆け引き、好きなもの、嫌いなものなど、現代人でも共感できる内容。中宮・定子との美しい思い出や、イケメン貴族たちとのロマンスの話も満載だ。
対する紫式部の日記には、さぞ華やかな日常を送っていたのかと思いきや、実際は将来が不安、人目を気にしすぎてつらい、出る杭は打たれるのでできるだけ目立ちたくない……など、現代人でも陥るような、人間関係、仕事への不満、嫉妬など「人生はあはれなり…」という悩みが綴られている。藤原道長との駆け引きや、中宮・彰子とのやり取り、有名な清少納言、赤染衛門、和泉式部への批評なども収録。『源氏物語』の登場人物たちも著者の視点を加えて紹介している。
両書とも、掲載している段・章は、巻末に原文も掲載しており(一部省略あり)、「古典は苦手……」という人にも、入門書として手に取ってもらいたい一冊となっている。
※本書は、2014年、2015年に刊行された『本日もいとをかし‼ 枕草子』と『人生はあはれなり… 紫式部日記』に新たな描き下ろし16ページを加え、加筆・修正をした最新版となります。
【書誌詳細】
『新編 本日もいとをかし‼ 枕草子』
著:小迎裕美子・清少納言
監修:赤間恵都子
定価:1,320円(本体1,200円+税)
ISBN:978-4-04-606088-4
判型:四六判
ページ数:224ページ
発売日:2023年1月27日(金)
発行:株式会社KADOKAWA
『新編 人生はあはれなり… 紫式部日記』
著:小迎裕美子・紫式部
監修:赤間恵都子
定価:1,320円(本体1,200円+税)
ISBN:978-4-04-606089-1
判型:四六判
ページ数:224ページ
発売日:2023年1月27日(金)
発行:株式会社KADOKAWA