主婦と生活社「PASH!文庫」でラノベ界に新風なるか? 老舗出版社の底力と『くまクマ熊ベアー』文庫化への期待

 「売れているノベルズの文庫化は支持を集められると思いますが、文庫オリジナルの作品も刊行されるのか、また小説投稿サイトに多い異世界ファンタジーや転生もの以外の分野で新潮流を生み出せるのかという点も気になるポイントです。『PASH!』というブランドが持つ、キャラクターに強いとかおしゃれ感があるといったイメージを活かしたラインナップを展開できれば、ほかの文庫レーベルとは違ったマーケットを開拓できるのではないかと思います。多くの雑誌が廃刊となっていく中、出版社にとっては柱となる文芸レーベルに注力したいという戦略もあるでしょう。『PASH!』という名前を冠するところに、主婦と生活社のポップカルチャー分野への期待が込められていると感じるので、今後の展開が楽しみです」

 ラノベ界において「PASH!文庫」は主婦と生活社ならではの独自性を発揮できるのか。歴史ある出版社の底力が問われそうだ。

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