20年プロとして活躍するイラストレーターが伝える“絵のダメな練習法” 理由も含めて5つ紹介
チャンネル登録者数100万人を突破し、勢いに乗るプロイラストレーター・さいとうなおき氏のYouTubeチャンネルで「【要注意】絵が下手になる!?ダメな練習法!!」と題した動画が公開。視聴者からは「『20年描き続けた!』から伝わるプロの重み……!」といった声が寄せられている。
「ポケモンカード公認イラストレーター」としても活動するさいとう氏は、視聴者のイラストに対して上達のためのアドバイスを送る「気まぐれ添削」と題した動画シリーズを発信中。2019年10月1日にチャンネルは誕生し、以降、着実にファン数を拡大させている。
動画の冒頭でさいとう氏は「よく“ムダな練習法ってどういうのですか?”という質問をいただきます。確かに“素早く効率的に上達したい”と願っている人にとっては、そういう練習法は避けたくなるもの。なので、今回は僕が20年間、プロのイラストレーターとして活動してきた中で、これは成長に繋がらなかったものを紹介していきます」と企画の趣旨を説明した。
その(1)は「細かいパーツだけ練習する」というもの。例えば、絵全体ではなく、目だけをずっと練習するというのは「基本的にあんまり効果がない」そうだ。人は絵から距離を取って見る人がほとんどのため、絵を見たときはまず全体のバランスがまず目に飛び込んでくるという。つまり全体の構図がしっかりしていないと、人に“上手い”と思わせることは難しい。
その(2)は「綺麗な丸を描く・直線を描く」。さいとう氏は「そんなの関係ない」と断言する。というのもさいとう氏自身もそんなに綺麗な丸や線が描けないそうだ。しかし、20年間プロとして食ってきた実績がある。そもそも綺麗な線・丸を描くには直線・正円ツールという機能を駆使すれば良い。さいとう氏は「そんなの気にしないでくださいね」と呼びかけた。
その(3)は「修正せずに描き直す」。さいとう氏は「上達というのは“気に入らない部分を気に入るように修正できるようになる事”と言い換えることができます。そう、上達というのは修正力なんです」と力強く伝えた。つまりプロとして活躍するには、常に高い技術力を発揮することが必要で、それには修正力も必要になってくるということだろう。
その(4)は「インプットせずにアウトプットだけをする」。さいとう氏は「絵というのは感動を形にする技術だと思っています。つまり大元にある感動がなければ、中身がスカスカの空っぽな作品が出来上がるだけです」と熱く伝えた。自分が楽しまなければ、人を感動させることなんてなかなかできないということだろう。
その(5)は「効率ばかり追い求める」だった。ぜひ、詳細は動画で確認して欲しい。
ちょっと前だったら本屋に足を運んで、教材を買わない限り、知る事ができないような“練習法のNG集”。視聴者も勉強になったようで「ちょうど悩んでいたことを分かりやすく言語化して下さってありがとうございます!」「なかなか上手くならない理由がわかったような気がします」などの声がコメント欄に寄せられている。
イラストレーターを目指す人にとっては必見の内容と言えるのではないだろうか。気になる人はぜひ、さいとう氏のチャンネルをチェックしてみよう。