【ワンピース考察】新四皇はどう戦うのか? 最終章で判明した新事実を考察

※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。

 約25年間の連載を経て、最終章に突入した『ONE PIECE』。作品世界における歴史的快挙を描いたワノ国編は終幕したが、エピソードの中では今後に繋がる新事実が多く登場した。

 そこで本記事では、以前に掲載した記事「天狗山飛徹、ジョイボーイ、対カイドウ用の兵器……ワノ国編、未回収の伏線はどうなる?」の答え合わせと共に、新四皇の誕生などワノ国編で判明した新事実について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞く。

「前に『ワノ国編の未回収伏線』についてお話したのですが、作品が最終章に入り回収された伏線もありました。まず天狗山飛徹の正体が光月スキヤキだと判明し、単純に驚きましたね。ただカイドウはポーネグリフの解読役として、光月スキヤキを幽閉していたんだと思います。しかし逃げ出した彼を、血眼になって探していた感じがしないんです。本気で探せば簡単に見つかりそうですし、カイドウにとってスキヤキは唯一の光月家の生き残りである超重要人物でした。それなのになぜ野放しにしていたのかは、新たな疑問ですね。またスキヤキは、ロビンにプルトンについて解説しています。過去では魚人島のネプチューンがそうだったように、彼もまたロビンに古代兵器の解説をする役割を全うしたと言えるでしょう。

 また前の記事では『九つの影』についても考察したのですが、ワノ国編の終盤でそれらしき影は描かれました。しかしハッキリとそれが九つの影ですよと、明言されてはいないんです。基本的には読者も、あれが九つの影だったと考えていると思います。しかしワノ国の戦いは終わりましたが、本当の意味での夜明けはまだですよね。なので尾田先生は、もっとスケールの大きい物語最終盤で、九つの影をハッキリと描こうと考えているのかもしれないです。もしかしたら本当に大きいスケールで九つの国、もしくは星であるとか、予想外の展開で読者を楽しませようとしているのかもしれませんね」

 ワノ国編では驚くべき事実が次々と判明したが、読者の印象に強く残ったのは新たな海の皇帝の存在だろう。

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