ヨル・フォージャー、ミカサ・アッカーマン、鬼塚一愛……漫画を盛り上げる“最強ヒロイン”を考察

『SKET DANCE』鬼塚一愛

 少し変わったところでは、2011年にアニメ化を果たし、長きにわたり「週刊少年ジャンプ」で連載された『SKET DANCE』にも最強ヒロインが登場する。主人公「藤崎佑助(ボッスン)」が部長を務めるスケット団の紅一点「鬼塚一愛(ヒメコ)」。作品におけるヒロインでありながら、身体能力の高さが際立つシーンは数多い。

 ヒメコは小学生のころからフィールドホッケーのクラブに所属しており、周りが驚くほどの活躍を見せてきた。そんなヒメコは身体能力の高さを生かしボッスンや「笛吹和義(スイッチ)」と協力しながら学校の様々な問題を解決(ときに失敗)してきた。

 そんなヒメコには伝説の不良「鬼姫」として自身のエネルギーを持て余し暴れていた過去も存在する。ある出来事をきっかけにヒメコはスケット団へ入部し、持て余していたエネルギーや自身の身体能力を人助けに用いるようになった。“強い”がために周りから恐れられてきた過去があるからこそ、スケット団の一員として活躍する彼女の姿は感慨深い。

 ヒロインという立場でありながら強さが際立つキャラクターとして『チェンソーマン』マキマや『怪獣8号』四宮キコルなども挙げられるだろう。本稿で挙げた3人をはじめとする強いキャラクターには“強くありたい”理由があり、その思いが彼女たちを魅力的な存在にしている。ヒロインたちに注目して、人気作を振り返ってみよう。

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