【ONE PIECE最新考察】“解放のドラム”は何を意味する? ワンピース研究家が新事実を考察

※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。

 驚きの事実が次々と明かされ、興奮冷めやらぬ中、話数を重ねる『ONE PIECE』。ルフィが口にした悪魔の実の別名が描かれ、物語はかつてないほどの怒涛の展開を迎えている。

 ルフィが太陽の神・ニカの能力を覚醒させた際、特徴として大きく取り上げられていたのが、“解放のドラム”だ。

 陽気な雰囲気を醸し出し、ズニーシャも覚醒の合図として受け取っていたこの音は、果たしてキーポイントとなるのか。今回はワンピース研究家である神木健児氏に話を聞いた。

「ルフィがギア5を発動させた際、『ドンドットット』というドラムのような音がなっていました。ズニーシャはその音を“解放のドラム”と呼び、800年ぶりに聞くと語っています。そして最新情報として、“解放のドラム”は鼓動の音であると判明しましたね。800年前と言えば、リンクするのが『空白の100年』です。つまりズニーシャのセリフから『空白の100年』に戦士としてのニカ自体、もしくは『ヒトヒトの実 幻獣種モデル“ニカ”』を食べたジョイボーイと呼ばれる人物が存在したことが確定したということです。800年前に“解放のドラム”を鳴らした彼は、現世界政府に敗北したのでしょう」

 『ONE PIECE』ファンであればお馴染みと言える歌「ビンクスの酒」。神木氏は「ビンクスの酒」と“解放のドラム”の興味深い関係性について語る。

「ニカと“解放のドラム”が描かれ、話題となっているのが作中で海賊が歌う歌として有名な『ビンクスの酒』の存在です。ビンクスの酒の歌詞にも、『ドラム』という言葉が登場します。途中で歌われる『ドラムならせ』は、そこに繋がってくる可能性も十分ありますよね。もし本当に2つが関係しているのであれば、ビンクスの酒は800年前のとある出来事、もしくは出港した彼らの無念を歌った歌なのかもしれません。また1044話のタイトルは『“解放の戦士”』でした。もちろん現時点での作品の意図としては、解放の戦士である太陽の神・ニカと関連付けて、そのままドラムの前に『解放』が付いているのだと思います。ただ実はビンクスの酒には、2002年に尾田先生が書いた今とは違う第一段階が存在するんです。そっちには『夜明けのドラム』という歌詞があるんですよね。現在のビンクスの酒からは消えているこの歌詞から、“解放”のドラムはただ“解放”の戦士の鼓動だからではなく、解放=夜明けと
置き換え、世界の夜明けに深く関係する音なのではと考えています」

 “解放のドラム”の音が描かれ、ファンの間では過去のあるシーンとの共通性が大きな話題となった。

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