女優・森日菜美が考えるグラビアの面白さ 「1st写真集は超大作。でも、まだ伸び代がある」

 スーパー戦隊シリーズ『機界戦隊ゼンカイジャー』(テレビ朝日系・日曜午前9:30~)にフリント・ゴールドツイカー役で出演している女優・森日菜美の1st写真集『もりだくさん。』(講談社)が2月24日に発売される。本作は、南国・雪国・テーマパークを舞台に、初のランジェリーカットに挑戦したり、特撮とのコラボを取り入れたりと、森日菜美の“イマ”を色彩豊かに楽しめる一冊となっている。

 「東宝芸能創立50周年記念」オーディションの合格をきっかけに、13歳で芸能界入りした森日菜美。2020年6月に発売された『ヤングジャンプ』(集英社)でグラビアデビューするやいなや着々と注目を集め、同年11月発売の『FRIDAY』(講談社)にて初めての表紙に抜擢。女優としての活躍も期待される彼女が、最新写真集で見せた“もりだくさん”な顔とは? 本人に、撮影の思い出を聞いた。(とり)

【インタビューの最後に、森日菜美さんのサイン入りチェキプレゼントあり】

フリントのおかげで大満足の写真集に

――本作を撮影された中山雅文さんは、一昨年、森さんがヤンジャンの巻末でグラビアデビューされたときのカメラマンさんでもあるんですよね。

森:そうなんです! 中山さんには、感謝してもしきれないくらいお世話になっていますね。「森日菜美の人生は、中山先生からはじまった」といっても過言ではありません。それこそヤンジャンで初めてグラビアに挑戦したときは、中山さんから、グラビアの基礎的なことをいくつも教わりましたし、グラビアだけじゃなく、今の宣材写真も撮っていただきました。お会いするたび、「中山さん、今日もビシバシよろしくお願いします!」って挨拶しているくらいです(笑)。

――中山さんから教わったグラビアの基礎とは?

森:初めてのグラビア撮影のとき、ものすごく緊張していたんですね。ロボットみたいにカクカクした動きしかできなくて、表情も固く、どれも作った感じの笑顔になってしまっていて。そんな私に、中山さんは「好きな食べ物は?」といった何気ない会話を持ちかけてくれたんです。グラビアって、お話しながら楽しんで撮影するものなんだって。もちろん、大人びた表情を意識する場合もありますが、自分の素をさらけ出せるグラビアの面白さを教わりましたね。

――デビューを支えてくれた中山さんと1st写真集が作れて良かったですね。

森:中山さんもすごく気合が入っていたみたいで。雪国での撮影で、マイナス17度のなか露天風呂に入ったんですよ。吹雪もスゴかったし、とにかく寒かったんですけど、私はお風呂に入っちゃえば温かいじゃないですか。でも中山さんは、そこで半袖半ズボンになって、雪を被ったままカメラを構えてくださったんです。「もりひなちゃんのために頑張るよ!」って。こうして、スタッフのみなさんと力を合わせて作り上げた最高の一冊です。もう大満足ですよ。

――ちなみに、撮影前はどんな写真集にしようと?

森:20歳の“ありのままの森日菜美”を感じてもらえるような写真集にしたかったので、親しみやすさや日常感を意識して撮影に臨みました。

――南国・雪国・テーマパーク。このロケーションの選び方も面白いですよね。両極端の世界観に、全く別ジャンルのテーマパークが加わっていて。

森:漠然と「写真集は沖縄で撮りたい」という気持ちがあったんですよね。その私の要望から、南国で撮ることが決まって。ただ、夏の景色だけじゃ“ありのままの森日菜美”は伝わらないと思ったので、衣裳も景観もガラリと変えた雪国でも撮影することになりました。

 それと、テーマパークは私のワガママなんですけど、森日菜美の20歳は『ゼンカイジャー』のフリントなしでは語れないので、スーパー戦隊と言ったらおなじみの、東京ドームシティアトラクションズでも撮影させていただきました。最近、戦隊ヒロインで写真集を出される方が多いものの、役衣裳で撮るってなかなかないと思うんですよ。特撮コラボのカットがあると情報解禁されたときは特に反響も大きかったので、どんな感想をいただけるのか今から楽しみです。

――その東京ドームシティでの撮影はどうでしたか?

森:遊びに来ていた子どもたちが私の姿を見て、「フリントちゃんだ!」って近寄って来てくれたんです。それがめちゃくちゃ嬉しくて。今は、毎週土日に東京ドームシティのシアターGロッソという劇場で『ゼンカイジャー』のヒーローショーをやらせていただいているんですが、写真集の撮影をしたのは、まだヒーローショーが始まっていない頃だったんですよ。応援してくださっている方との触れ合いが全くない時期だったので、子どもたちの声を直接聞けたのは幸せでしたね。人気者になった気分を味わっちゃいました(笑)。

 しかも、写真集のなかでも、東京ドームシティでの撮影がいちばん最初だったんですよ。その後に沖縄、雪国という順番で。今思うと、大満足な写真集になったのは、フリントの格好から撮影をスタートできたおかげかもしれません。グラビアの撮影で素を出せるようになったと言っても、写真集はまた違った緊張がありましたから。子どもたちの声が聞けて、自信が持てたからこそ、最後まで飾らずに楽しく撮影できた気がしますね。

――フリントからはじまり、最後は極寒の雪国で終わったと。スタッフさんとの絆も深まっていきそうな、いい撮影順ですね。

森:最も過酷な雪国での撮影もチーム一丸となって臨めましたからね。寒さのあまり、みなさんの心が折れそうになったときも、私が全力で歌を歌って盛り上げていました(笑)。

――おぉ、いいですね。何を歌ったんですか?

森:広瀬香美さんの「ゲレンデがとけるほど恋したい」です。スキー場に行ったら必ず流れている冬の定番ですよね。思いっきり歌うことでスッキリしました(笑)。盛り上がっていたのは私だけかもしれませんが……。

――楽しそうな現場の雰囲気が伝わってきました(笑)。

森:いやぁ、本当に楽しかったですよ。楽しさのあまり、沖縄の初日は笑顔の写真しかありませんでした。笑いすぎてほぼ目がなかったので、次の日は「ちゃんと目を開けなさいよ!」って自分に喝を入れていたほどです。

――動けないくらい緊張していた初グラビアから、笑いすぎるのを抑えようとするくらい開放的に挑めた1st写真集。今、改めてグラビアデビュー時のヤンジャンを見返すと、感慨深い気持ちになりそうですね。

森:中山さんに撮影していただいたグラビアで、森日菜美という名前がドンと世に出て、私自身も成長できた。そういう意味で本作は、私にとっての超大作なんですよ。

 例えば、5階建ての建物があるとするじゃないですか。この写真集は3階なんです。まだ伸び代があるってことです。これから、さらに5階に行けるよう頑張るので、本作を見て楽しみに待っていてください。3階でも、超大作であることに変わりはないので!

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