【漫画】即売会で知り合った奇妙な2人組、その正体は? 衝撃的な展開の創作漫画がTwitterで拡散中

セーラームーンがキッカケ

――イータさんは、普段何をされているのでしょうか?

イータさん(以下、イータ):30歳を過ぎていますが、漫画家を目指して日々作品を制作しています。ただ持病を持っているため、自分のできる範囲内で、自分のペースを守りながら活動しています。

――漫画家を目指そうと思った経緯をお聞かせください。

イータ:母が趣味で絵を描いていた影響で、小さいころからイラストを描くのが好きでした。当時はディズニーのキャラクターを主に描いていて、漫画に触れることはなかったです。初めて目にした漫画は『セーラームーン』だったのですが、とても衝撃を受けたことを覚えています。

――どのような気持ちになったのですか?

イータ:絵のキレイさもそうですが、絵を動かしながらストーリーが展開されることに興味を持ち、「漫画を描きたい」という気持ちを強く抱きました。カラーイラストを描くことに苦手意識はありますが、ストーリーを作っている時は本当に楽しく、自分の得意分野だと考えています。

 また、これまで就職することはあったのですが、持病のために体調を崩して辞めざるを得ないことが多く、「在宅の仕事なら長く続けられるかも」という考えが芽生えました。このことも漫画家を目指す要因になったと思います。

デビュー戦は苦い思い出

――漫画家を目指すために、どのように活動されていたのですか?

イータ:学生時代は、描いたイラストを投稿サイトにアップしていました。と言っても、その時は『Photoshop』を使って制作していたのですが、当時のPhotoshopは画像加工の側面が強く、漫画制作にはあまり向いておらず、本格的な制作は行っていなかったです。

――本格的に活動するようになったのはいつからですか?

イータ:10年ほど前になります。周辺機材が揃うようになり、初めて即売会への出展を決意しました。当時流行っていた『ヘタリア』の二次創作を手掛け、「自分が描いた作品をちゃんと売ろう!」と意気込んでいましたが、結局印刷会社に提出する期限に間に合わなかったです。一応、「無料配布用として本を制作しよう」と思い、自宅のカラープリンターを使ったのですが、それも途中で壊れてしまい散々でした。

――それは残念でしたね……。

イータ:それでも何冊かは配布できたので嬉しかったです。また、後日に『pixiv』にその作品を投稿したのですが、これまで投稿した中で一番反響があって、最後まで諦めずに真面目に描き切って良かったと思いました。

――当時は二次創作中心だったのですか?

イータ:はい。ただ、当たり前ですが、二次創作は原作の影響を受けるため、どうしても自分が描きたいようにはできません。なにより、「自分が考えたキャラクターを自分が考えたストーリーで展開させたい」という思いが強くなり、私の療養生活を題材にしたエッセイ漫画を作成するなど、徐々にオリジナル作品にも重きを置くようになりました。

計画的に練られた構想

――今回話題になった『イベント後にアフターしたらとんでもねぇことになった話』ですが、どのような経緯で制作されたのですか?

イータ:まず、私は30歳を過ぎているため、一つ一つの作品が漫画家になるためのキッカケにしたいと思って制作しています。『イベント後にアフターしたらとんでもねぇことになった話』も「ふとアイデアが沸いたから描いた」と言うよりも、キチンと構想を練って作成しました。

――どのような点にこだわりましたか?

イータ:Twitterはオタク寄りのネタが好まれる傾向があるため、そういう人たちに楽しんでもらえる要素を入れました。例えば、舞台が女性向けの同人誌即売会にしたのも、寡黙だったりうさんが早口で作品の愛を語るのも、そこを意識していたからです。また、女性向けの同人誌即売会に男性2人組が出展することの物珍しさも、読者の意表を突いて興味を持ってもらう狙いがありました。

――序盤はほのぼのしていますが、終盤はガラッと怖い雰囲気になりますね。

イータ:私は『八雲立つ』や『百鬼夜行抄』のようなホラー要素のある作品の影響を受けています。自分でもそういう作品を描きたいため、「オカルト的な展開にしよう」と最初から決めていました。ただ、ホラー要素が強すぎると読んでもらえないため、ライトな雰囲気もバランス良く表現しています。

エンターテイメント界に爪痕を残したい

――Twitter上での反響の大きさはどのように感じていますか?

イータ:当然、反響をもらえるような作品を制作しているのですが、それでも大きな反響をもらえたのは驚きであり、嬉しかったです。ただ、りうさんとあきさんがゆるもりさんの家に上がる展開に対して、「知り合っても間もない男性を女性が自宅に上げるなんて非現実的過ぎる!」といったコメントも少なくありませんでした。そこは私の描き方が悪かったため、「もう少し上手く描けると良かったな」と反省しています。

――今後はどのように制作活動を進めていますか?

イータ:やはり、漫画家として連載を持ちたいし、自分が描いた作品を書籍化されたいです。なにより、持病の影響とはいえ、働き続けることができず自己肯定感が低い部分があるため、自分の作品をこの世界に残して人生一度くらいは輝きたい。具体的なプランはまだ決まっていませんが、エンターテイメントの世界に爪痕を残せるように今後も活動を続けていきます。

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