メガネも蝶ネクタイも……『名探偵コナン』一度は使ってみたい阿笠博士の発明品

 『名探偵コナン』において、身体が幼児化したコナンの探偵活動をサポートするのは阿笠博士の発明品だ。人気キャラクターである安室透は、作中で阿笠博士の発明をこう評している。

“この近所にはMI6も顔負けの発明品を作っている博士がいるそうじゃないですか・・・”(単行本85巻収録「緋色の尋問」より)

 今回はそんなイギリスの諜報機関も驚く阿笠博士の発明品から、思わず「この発明品、あったらいいな~」と夢見てしまうグッズの数々を振り返ってみようと思う。

ターボエンジン付きスケートボード

青山剛昌『名探偵コナン』9巻(小学館)

 まずはこのターボエンジン付きスケートボード。コナンと言えばスケボーでしょ!という方も多いかもしれないが、原作での登場回数は僅か4回と実は少なめ。これは劇場版アニメなどでの活躍の印象が強いこともあるだろう。

 原作での初登場は単行本9巻の「歩美ちゃん誘拐事件」。エピソード中ではバスの側面を走ったり蕎麦屋の出前に突っ込んでみたりと原作エピソードとしては珍しくかなりアクション面が強い話となっている。このエピソードの歩美を乗せた車に追いつくスケートボードの性能の高さやコナンの乗りこなす様に憧れ、自分もスケボーを手にしたいと夢見た読者も多いのではないだろうか。

 そんな読者の方に朗報だが、既に電動スケートボードは実用化され販売されている。コナンが使っているスケボー程の馬力はないだろうが、購入してぜひコナンの気持ちを疑似体験してみるのもいいだろう。もっとも、コナンのように車を追いかけて公道を走ってしまうと道路交通法違反になってしまうので注意が必要だ。

蝶ネクタイ型変声機

青山剛昌『名探偵コナン』12巻(小学館)

 コナンの代名詞的なグッズにして、事件解決に欠かせないアイテムのひとつである蝶ネクタイ型変声機。初めて登場したのは単行本第1巻収録の「迷探偵を名探偵に」。以来今日に至るまでコナンが最も使用している発明品のひとつだろう。派生形としてペン型やマスク型、チョーカー型とストーリー中でも様々な展開がなされ、至る場面でコナンをサポートしてきた『名探偵コナン』という作品にとっても重要なアイテムだ。

 従来のボイスチェンジャーは声のバリエーションに限界があるが、この蝶ネクタイ型変声機はどんな声にも即時的に対応できる。これまで大多数の登場キャラクターに「眠りの小五郎」のカラクリがバレてないことからも、変声の精度は相当高いことが伺える。

 自分以外の声をリアルタイムでこれだけ簡単に高い精度で発することができるというと夢も膨らむ。有名人の声でその人が言いそうにない言葉を言ってみたり、この声、誰の声?なんてクイズ形式にしてみたり、憧れのミュージシャンの声で歌ってみたり。そんなパーティグッズ的な使い方をしても面白そうだ。

 また蝶ネクタイ型変声機の機能を応用して作られたと思われる「チョーカー型変声機」は、実際に作中でも実用的な使われ方をされているようだ。

“それはチョーカー型変声機…首に巻けばノドの振動を利用して自在に声が変えられて…ストーカーの迷惑電話にお役立ち…”(単行本85巻収録「緋色の帰還」より)

 こうして示唆されたように蝶ネクタイ型変声機はストーカーの迷惑電話だけでなく、悪徳な訪問販売などにも活用できそうだ。

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