FANTASTICS 世界&澤本夏輝が語る、小説『BOT』で見出したもの「魅せ方のスキルをAstro9が成長させてくれた」

 LDHが仕掛ける総合エンタテインメント・プロジェクト『BATTLE OF TOKYO』を物語化した小説の続編『小説 BATTLE OF TOKYO vol.2』が7月16日に発売された。

 リアルサウンド ブックでは、『小説 BATTLE OF TOKYO vol.2』に登場するメンバー3組にインタビュー。先日公開したBALLISTIK BOYZの加納嘉将と奥田力也のインタビューに続き、今回はFANTASTICS 世界と澤本夏輝に同作の魅力を語ってもらった。(編集部)

澤本「自分も強くなった気持ちになる」

左:世界 / 右;澤本夏輝

――世界さんには、小説 『BATTLE OF TOKYO vol.1』が刊行されたときにいろいろお話をうかがいました(EXILE / FANTASTICS 世界が語る、“BOT沼”の深さ 「10年以上かかる予感がしています」)。なので今回、まずは澤本さんのvol.2まで読んだ感想から聞かせてください。ご自分が考えたキャラクターが動いたり小説になったりするのはどんな感じがしましたか?

澤本:MVでも小説でも、ハジメ(HAJIME/澤本夏輝のキャラクター)はめちゃくちゃナイフを操ってるんですよね。自分では元々そこまで戦闘力の高いキャラクターだと思って設定を書いてなくて、むしろ戦うつもりはほぼなかったくらいでしたので、すごい能力がついていて驚きましたし嬉しかったです。

――vol.2ではハジメの戦闘シーンが多いですし、Astro9のパートでは狂言回しの役割も担っています。


澤本:そうですね。磁場変換のスキルを使って船を助けたり、ディル(DILL/堀夏喜のキャラクター)と協力して戦ったり。普段あそこまで自分がメインになることもないので素直に「かっけぇな!」って思いました。自分の思い描いたキャラクターがこんなに活躍してると、自分も強くなった気持ちになりますね。よりハジメを好きになった気がします。Astro9のスキルは変換能力で、誰かと一緒に組むことで違う強さを発揮するじゃないですか。どのメンバーと組んだらどうなるのか、もっといろいろ見てみたいです。

――急にファン丸出しの言い方になりますが、ディルとハジメが組んで活躍する場面は「夏夏コンビだ!」とテンションが上がりました。

澤本:僕も「あ、そこでいくんだ」って思いました(笑)。ディルの自転車の後ろに乗ってるだけかと思ったら、ちゃんと二人の能力が組み合わさって強さを発揮してるんですよね。

世界:通称「ハジディル」コンビでしょ。

澤本:ハジディル言いづらいですね!

世界:ディルハジ?

澤本:そっちのほうが言いやすいですね。いま世界さんのテクウ(TEKU)は(佐藤)大樹くんのイタル(ITARU)と一緒にいることが多いじゃないですか。どのコンビが意外と強いか、とかありそうですね。

世界:そういうバディものっぽさもしっかりありますよね。特にvol.2は。


――世界さんは前回のインタビューで「あまりテクウに自己投影はしていない」と仰っていましたが、Astro9のほかのキャラクターと実際のFANTASTICSのメンバーの似てるところ、違うところはどう感じていますか?

世界:まず、ケイン(KANE/木村慧人のキャラクター)は違うなと思いましたね。ハジメも、澤夏(澤本夏輝)とは違う部分が多いと思います。

――どんなところが?

世界:あんな積極的に女の人に声をかけない。

澤本:そこっすか!?

世界:澤夏は掘ったら面白い人なんですけど、ハジメは掘らなくても自分からきてくれるタイプで、そこがまず大きな違いではあるなと思いました。ただ、決め台詞じゃないですけど、vol.2でハジメは「なんか食うか?」ってみんなに言うじゃないですか。あれは澤夏っぽい。ストーリーの中ではみんながお腹空いてる状況でしたけど、違う状況でも澤夏はそういうことをメンバーに対して言ってくれるんですよね。気遣いというか、おもてなし感が似てるなと思いました。

澤本:ハジメのカレー、食べたくなりましたね。

世界:8種類も、なんのスパイス使ってるのかな。ハジメさん、磁気嵐も起こしてましたね。「磁場使いって確かにいないな」って思いながら読みました。船助けられるって、かなり大きいものも動かせるし。

澤本:あれ、軽々やってましたよね。能力を相当使いこなせてる。

世界:さらっと強いことやってるよね。Astro9、面白いなって思いました。ほかのチームは戦うイメージだったり孤高の存在だったりという雰囲気が強いんですが、Astro9はトラブルシューターだから積極的に争うというより守ることが多いんですよね。ヒーローみたいでみんなかっこよかったです。だからAstro9でスピンオフができるな、と思いました。マーベルもいっぱいスピンオフの作品があるじゃないですか。「映画にするならメインはこの人、ドラマならこの人」とか勝手に考えていました。ハジメはドラマ向きですね。毎話60分ちゃんと活躍してくれそう。

――毎話必ず料理のシーンがありそうです。ただ、vol.1から気になっていたんですが、Astro9でハジメだけイリュージョンのパフォーマーじゃないんですよね?

澤本:そうなんですよ(笑)。

世界:気づかれた(笑)。

澤本:vol.1で「(舞台に)団長とハジメを除くチームメンバーが立っている」と書いてあって「あれ? 俺いないのかな?」と思ったら俺だけ外で屋台をやってるっていう……ちょっと寂しいです(笑)。

世界:そのうちいつか出るんじゃない?

澤本:どこかで出てほしいですね。ハジメもパフォーマンスしてほしい。

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