【漫画】強面な体育教師、意外な一面とは? なぜか好かれる生活指導の体育教師の魅力
強面でたくましい肉体を持つ体育教師兼、生活指導の鬼瓦先生。生徒からは敬遠されていそうなのに、実はなぜか生徒たちからとても好かれている。そんな一風変わった主人公が活躍するのが創作マンガ『なぜかみんなに好かれている生活指導の体育教師の話』。
体育を仮病でサボろうとする生徒たちを本気で心配し保健室へ連行、甲斐甲斐しく看病。ゲーム販売店で万引きしようとした生徒を見つけ、叱る。むしゃくしゃしたからやったという生徒に「先生はむしゃくしゃした時はアロマを焚きながら音楽を聴くがな……」と意外な一面を垣間見せ、生徒に笑われる。そんな意外で心温まる物語にTwitterでは「鬼瓦先生がいる学校に通いたい人生だった」「鬼瓦先生かわいすぎか…?」というファンが続出。
作者のどでんちゃん氏(@nj_doden)はマンガサイト「ジャンプルーキー」の連載争奪戦に参加しているマンガ家。「リアルサウンド ブック」では『なぜかみんなに好かれている生活指導の体育教師の話』の創作の背景、今後の野望などについて話を聞いた。(ふくだりょうこ)
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――マンガを描き始めたのは何歳ごろ、何がきっかけだったのでしょうか。
どでんちゃん:最初のきっかけは小学3年生のころにピカチュウの絵を描いて友達に褒められたことですね。本格的に漫画を描き始めたのは中学2年生のころ。『GTO』にハマり60ページの不良漫画を描いて初めて「少年マガジン」に投稿しました。漫画では『GTO』の他に、『湘南純愛組!』や『ウダウダやってるヒマはねェ!』、ドラマの『GTO』や、『伝説の教師』にも影響を受けましたね。
――マンガを描き始めてから、これまでの経歴について教えてください。
どでんちゃん:高校生のころに「少年マガジン」の月例賞で奨励賞を受賞し、東京アニメーター学院に入学しました。在学中に『ミナミの帝王』のアシスタントになって、『リアルアカウント』など5年間アシスタントを経験したのですが、不安定な生活に不安を覚えて一度は漫画業界から離れました。
そのあとは正社員を目指して眼科の検査員、テレビ局のAD、派遣の事務員などをしたのですが、派遣切りにあって……絶望の淵に立たされていたときに偶然、漫画広告会社の求人を見かけて応募。採用されて半年がたったころに、デザインの勉強をして自分でHPを作って、「漫画制作工房ネオジャンヌ」という屋号で広告漫画家として独立しました。
――Twitterにマンガを載せるようになったのはどういう経緯があったんでしょうか。
どでんちゃん:独立後、ビジネス書の漫画やイラストのお仕事をしたのですが、それがあまりに大変で。どうせ苦しむならまた商業連載を目指して苦しむ方がいい!と吹っ切れたんです。それでTwitterでバズって、連載を取ろう!と思い立って、去年の11月ごろから創作漫画をTwitterに載せ始めました。
――「なぜかみんなに好かれている生活指導の体育教師の話」はどういったきっかけで生まれたのでしょうか。
どでんちゃん:先ほど言った通り、もともと『GTO』や『伝説の教師』などの教師もの、不良漫画が好きでよく読んでいました。だからこそ、不良教師を主役にすると『GTO』みたいな作品になってしまうと躊躇して教師の漫画を描いたことはほとんどなかったんです。でも、Twitter漫画をたくさん描いたり見たりする中で、やっぱり“見た目が悪人で実はいい奴”というギャップはみんなの心に刺さりやすいんだということに気がつき、そこに自分の好きなものを掛け合わせていくような形で生まれました。
――研究の末に生まれた作品でもあるんですね。描いていて苦労しているポイントはありますか?
どでんちゃん:4コマ形式で、かつページごとに話が違うことですね。4ページ描くとなると4つ話を考えないといけない……さすがにネタがすぐ枯渇してしまいそうなので今後は4コマでも4つで一連の話にするか、ストーリー形式の4ページにするかどちらかにしていこうかな、と考えています。