Snow Man ラウール演じる『ハニーレモンソーダ』界はどんなキャラ? 大人女性も虜にする魅力を分析

 2016年から「りぼん」(集英社)で連載されている大人気少女漫画の『ハニーレモンソーダ』(村田真優)。「りぼん」と聞けばつい子供向けと考えてしまうものの、その印象はもう古い。甘酸っぱい胸キュンストーリーが多くの大人の心を鷲掴みにし、累計発行部数は現在650万部を突破しているのだ。

表情と行動のギャップ

『ハニーレモンソーダ(1)』

 ちょっぴりイケイケな私立高校・八美津(はちみつ)高校を舞台に、真面目な主人公・羽花(うか)と美しき顔立ちの男子高校生、三浦界(みうらかい)の恋愛を描く青春ストーリー。

 登場人物の恋模様だけでなく、いじめられていた過去を持つ羽花が、自分を変えようと奮闘する姿も見どころのひとつ。真っすぐに突き進んでいく素直さに、見ているだけで元気を貰える。「青春時代をこう過ごせたら良かったのになぁ」と彼女に思いを馳せる読者も多いだろう。

 そんな羽花が変わるきっかけを与えてくれたのは、本作に欠かせない界の存在。ツンとした態度ながら決して冷たいわけでもない。ピンチの時にはいつも助けに入る一面もあり、なかなか心の中が読めないキャラクターだ。

 基本的には素っ気なく、あまり表情を崩さないのだが、彼の周りには常に人が集まっている。当初の羽花からすればとても不思議な人に見え、同時に“なぜか気になる存在”だったことに間違いはない。そして常に自分へ優しい言葉を掛けてくれる……。表情と行動のギャップ(?)がとにかく凄まじいのだ。

 簡単な言葉で言い表せば、きっと“ツンデレ”に該当するのだろう。とはいえ冷たいことを吐き捨てるわけでもないので、“ツン”も幾分マイルドであることは確かなのだが。決してベッタリとした甘い優しさではなく、羽花が前に進めるような心遣いをするのも魅力的なポイントだ。彼女を守ったり、時にドキッとするセリフを投げかけることはあっても、最初から最後まで甘やかすことはない。思ったことはそのままストレートに、界からすれば嘘偽りなく接しているのだろう。しかしその“ツン”と“デレ”のバランスが心地よく、女性読者のツボにビシビシと刺さっているのも事実。「ずっとお姫様扱いだけじゃ物足りない」、「ちょっと男性には冷たくされるとキュンとする」。そう思うタイプにはたまらないキャラクターだ。

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