『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』暁佳奈の新作がランクイン 週間ライトノベルランキング

参考:Rakutenブックスのライトノベル週間ランキング(2021年4月5日~11日)

 「魔法科」「転スラ」「はまち」「ダンまち」と、略称で呼ばれ愛される人気ライトノベルのシリーズ最新刊が、上位にズラリと並んだRakutenブックスのライトノベル週間ランキング(4月5日~11日)。

『誰かこの状況を説明してください!~契約から始まるウェディング~5』(フロンティアワークス)

 3位には、女性向けレーベルのアリアンローズコミックスから、貧乏貴族令嬢と名門公爵家のイケメン当主との「契約結婚」から始まった賑やかな日々が綴られた木野咲カズラ作、徒然花原作のコミックス『誰かこの状況を説明してください!~契約から始まるウェディング~5』(フロンティアワークス)が入って、小説ばかりの並びに彩りを与えている。

 そんなランキングにあって、まったくの新作となる『春夏秋冬代行者 春の舞下』と『春夏秋冬代行者 春の舞上』(電撃文庫)が10位と11位に登場した。

『春夏秋冬代行者 春の舞』上下

 作者は、小説がテレビアニメや劇場アニメになって世界中にファンを得た「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」シリーズ(KAエスマ文庫)の暁佳奈だ。

 舞台は、北からエニシ、帝州(ていしゅう)、衣世(いよ)、創紫(つくし)、竜宮(りゅうぐう)に分かれた大きな島からなる国『大和』。日本の北海道から沖縄までをモデルにしたような世界で、登場人物も日本人のような名前で呼ばれている。

 本作でヒロインとなる少女は花葉雛菊という名前で、春の代行者として大和に春をもたらす役割を担っている。そう、この世界には春夏秋冬のそれぞれ担う代行者が存在して、受け渡すようにして四季をつないでいる。

 かつて世界には冬しか季節が存在しなかった。孤独に耐えかねた冬は生命を削って春という季節を作って慈しんだ。ところが、動物たちが目覚めてはすぐ眠り、木々も葉を付けたとたんに寒さに凍てつく連続に大地が悲鳴を上げた。冬は、厳しい暑さで大地を焼く夏と、生命が死へと至る秋を作った。世界に四季がもたらされた。

 やがて四季たちは、春とだけ過ごせなくなった冬を思って、四季の役割を誰かに任せることにした。牛や兎や鳥では果たせなかったその役割を、最後に受けたのが人間で、それぞれの季節の代行者となった者が、大和の島々をめぐって季節をもたらすようになった。そんな世界にこの10年、春だけが存在しなかった。雛菊が行方不明になっていたからだ。

 春の里が襲撃され、代行者ながらまだ6歳だったの雛菊が誘拐された。殺されたのならすぐに次の代行者が生まれたが、継承の印を持ったものは現れず、雛菊が生きていることだけが確かだった。従者だった姫鷹さくらは、それからずっと雛菊を探していたが見つからない。そんな世界に雛菊が戻ってきたから誰もが喜んだ。