豊富なスチール写真やオフショットも 『クエンティン・タランティーノ──映画に魂を売った男』

 映画雑誌『エンパイア』の編集者およびエグゼクティブ・エディターを務めたイアン・ネイサンが著した『クエンティン・タランティーノ──映画に魂を売った男』が、2020年6月26日にフィルムアート社より発売される。

 本作は、『パルプ・フィクション』『キル・ビル』『イングロリアス・バスターズ』など名作を多数生み出した巨匠クエンティン・タランティーノをめぐる評伝。独自の映画哲学と信念を突き通しつつ、そのほとんどの作品を批評・興行の両面で成功に導いてきたタランティーノの軌跡を網羅的に紹介している。監督作のみならず原案・脚本作の成立背景やテーマも精緻に解き明かした。

 また、豊富なスチール写真やオフショット、さらには影響を与えた諸作品の資料(スチール、映画ポスター)もフルカラーで掲載されている。

【著者】イアン・ネイサン(Ian Nathan)プロフィール
イギリスで広く知られる映画ライター。本書以前には、リドリー・スコットの名作『エイリアン』の歴史について著したベストセラー『エイリアン・コンプリートブック』『スティーヴン・キング 映画&テレビ コンプリートガイド』(以上、竹書房)をはじめ『ティム・バートン 鬼才と呼ばれる映画監督の名作と奇妙な物語』(玄光社)、『魔法への招待:『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』メイキング・ブック 』(ハーパーコリンズ・ジャパン)などを出版している。
世界最大の映画雑誌『エンパイア』の編集者およびエグゼクティブ・エディターをつとめた後、現在は寄稿編集者として引き続き同誌に貢献している。他にも『タイムズ』紙、『インディペンデント』紙、『メイル・オン・サンデー』紙、『カイエ・デュ・シネマ』誌、スカイ・アーツ・チャンネルのドキュメンタリー・シリーズ『ディスカバリング・フィルム』などに定期的に貢献している。

【訳者】 吉田俊太郎(よしだ・しゅんたろう)
英国と日本を頻繁に行き来しながら主に映画・映像とライフスタイルの両分野で翻訳活動をしている。訳書に『物語のひねり方』、『空想映画地図[シネマップ]』、『映画の瞬き[新装版]』、『ストーリーの解剖学』、『あるミニマリストの物語』、『minimalism ~30歳からはじめるミニマル・ライフ』、(以上、フィルムアート社)、『習得への情熱 チェスから武術へ』、『映画もまた編集である ウォルター・マーチとの対話』(以上、みすず書房)など多数。

■書籍情報
『クエンティン・タランティーノ──映画に魂を売った男』概要
著者:イアン・ネイサン
翻訳:吉田俊太郎
発行元:株式会社フィルムアート社
定価:本体3,000円+税
発売日:2020年6月26日
詳細ウェブサイト:http://filmart.co.jp/books/filmmaker/quentin-tarantino/
<目次>
1. 「俺は映画学校じゃなく、映画に通ったんだ」
ビデオ・アーカイブス
2.「この映画は自分のために作ったんだ、
みんな勝手に楽しんでくれたらそれでいいけどね」
『レザボア・ドッグス』
3.「どれも別れた元カノみたいなもの……」
『トゥルー・ロマンス』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』
4.「このキャラクターたちはいつまでも
お喋りをやめようとしないんだ……」
『パルプ・フィクション』
5.「向こうから俺に忍び寄ってきたような感じだね」
『フォー・ルームス』『ジャッキー・ブラウン』
6.「自分の事をアメリカ人映画作家だと
思ったことなんて一度もないよ……」
『キル・ビル Vol.1』『キル・ビル Vol.2』
7. 「スラッシャー・ムービーは正統派さ……」
『グラインドハウス』
8. 「とにかく奴をぶっ殺しちまえ」
『イングロリアス・バスターズ』
9.「命は安く、クソみたいに扱われ、
バッファロー・ニッケル(5セント)の価値しかない」
『ジャンゴ 繋がれざる者』
10. 「まるで一度も時代映画を作ったことが
ないような気分にさせられるよ」
『ヘイトフル・エイト』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

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