HOME MADE 家族・KUROの新著は”ブラインドサッカー”題材の青春小説

 ヒップホップグループ・HOME MADE 家族のKUROが、作家名義『サミュエル・サトシ』として二作目となる長編小説『ブラインドから君の歌が聴こえる』(河出書房新社)をリリースした。
 
 2016年12月からグループとしての音楽活動を休止するなか、執筆活動に力を注いできたKURO。昨年3月にデビュー作となった『マン・イン・ザ・ミラー 「僕」はマイケル・ジャクソンに殺された』(KADOKAWA)より、およそ1年3ヶ月ぶりの作品となる。

 本作は綿密な取材によって書き下ろされた渾身の長編小説。ハンディキャップを背負ってしまった人気ヒップホップグループの天才DJが、たくさんの仲間やパラスポーツ(ブラインドサッカー)と出会うことで、失意のどん底から這い上がり、人生に光を見出す青春小説だ。KURO自身がミュージシャンだからこそ描けた、圧倒的な“音”のリアルが感じられるストーリーは、「人はもう一度、夢を見ることができるか?」をメインテーマに書き進めたという。

 「人生とは何かを計画しているときに起きてしまう別の出来事の連続であり、挫折することの方が圧倒的に多く、そういった壁や不条理に真摯にぶつかっている方たちにぜひ読んでもらいたい」と語る。

元サッカー女子日本代表の澤穂希コメント

「絶望の淵から這い上がり、仲間を信じてブラインドサッカーの日本代表として世界一を目指す姿は、人生をあきらめない崇高でとても素晴らしい挑戦でした」

■サミュエル・サトシ
1977年シカゴ生まれ。大学在学中に結成したヒップホップ・グループ「HOME MADE 家族」のラッパーKUROとして数々のヒット曲を手掛ける。近年は音楽活動と並行してコラムの連載なども担当。本格的な執筆活動を展開し、2019年『マン・イン・ザ・ミラー 「僕」はマイケル・ジャクソンに殺された』(KADOKAWA)を発表。

■書籍情報
『ブラインドから君の歌が聴こえる』
サミュエル・サトシ 著
発売日:2020年5月27日(水)
価格:本体1,700円+税
出版社:河出書房新社
体裁:四六判/360ページ
総ページ数:288ページ
公式サイト

 

関連記事