『呪術廻戦』クールな式神使い・伏黒恵、「不平等に人を助ける」という信念

 性格はクールで無愛想かつ生真面目。だが、中学時代はヤンキーで喧嘩に明け暮れていた。しかし、父親の再婚相手の娘で姉の津美紀が呪われて寝たきりになった経緯から、恵は呪術師に専念する。恵は貧相な想像力と感受性で威張りくさる悪人を嫌っていたが、同時にそんな悪人さえ許す善人も嫌っていた。しかし、恵のその独善的とも言える考え方をも肯定する善人だった津美紀のことは信頼していた。

『呪術廻戦』1巻

 津美紀が呪われて以降、「不平等な現実のみが平等に与えられている」「少しでも多くの善人が平等を享受できるように、善人を優先して不平等に人を助ける」という信念から、呪術師として任務を遂行する。「自分の知ってる人には正しく死んでほしい」との信念を持つ虎杖悠仁とは、また異なる線引きでの正義感を持った人物であるといえよう。その信念から、恵は呪霊・呪詛師の退治で今後どのような決断を下していくのか。また、「正しい死」にこだわる悠仁と対立する時が来るのだろうか。

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