『流行通信』連載をまとめたエレン・フライスのエッセイ集『エレンの日記』刊行

 1992年に創刊され、今に続くインディー・カルチャーの発火点となったファッション・カルチャー誌『Purple(パープル)』。その創設者で、編集長でもあったエレン・フライスのエッセイ集『エレンの日記』が3月3日に発売される。

 本書は、2001年から2005年にかけて、ファッション雑誌『流行通信』に掲載されていたエレン・フライスによる人気連載「Elein’s Diary」をまとめた一冊だ。

 ファッション・映画・文学への情熱、東京やブラジルなど世界各国への旅、アーティストたちとの交流……薄っぺらな流行や商業主義を拒否しながら、自らの感受性を信じ、常に〈美しさ〉を追い求めた“孤高の編集者”エレンの姿は、広告や情報が渦巻く社会で暮らす現代人に、「独立して生きる」ことへの勇気をあたえてくれる。

■Elein Fleiss(エレン・フライス)概略
1968年、フランス生まれ。1992年から2000年代初頭にかけて、インディペンデントな編集方針によるファッション・カルチャー誌『Purple』を刊行。その後も個人的な視点にもとづくジャーナリズム誌『HÉLÈNE』『The Purple Journal』を手掛ける。また、1994年の「L’Hiver de L’Amour」をはじめ世界各国の美術館で展覧会を企画。現在はフランス南西部の町サン・タントナン・ノーブル・ヴァルで娘と暮らしながら、写真家としても活躍している。編著に『Les Chroniques Purple』(VACANT、2014年)。

■書籍情報
『エレンの日記』
著者:エレン・フライス
訳者:林央子
版元:アダチプレス
発売日:2020年3月3日
価格:2400円(税別)
http://adachipress.jp/elein

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