Little Glee Monster、困難に直面しても止めなかった“歌うこと” 絆と呼吸で日常に寄り添うアルバム『BREATH』に迫る
Little Glee Monsterの9thアルバム『BREATH』がリリースされた。グループの原点であるとともに、生活や日常を想起させる“呼吸”をタイトルに据えた本作には、様々なシチュエーションに置かれたリスナーの背中を押す楽曲が揃っているほか、メンバーが今まで以上に作詞や作曲に深く携わるようになったことで、6人の素直な想いも反映されたアルバムに仕上がっている。前回掲載した「一輪」「Pages」のインタビュー以降の出来事を振り返りつつ、アルバムの制作や開催中のツアー『Little Glee Monster Live Tour 2026-2027 “BREATH”』での手応えについて話を聞いた。(編集部)
Little Glee Monster、やりたいことを貫ける自信 「一輪」「Pages」で見せる“新しい挑戦”と“ありのままの個性”
Little Glee Monsterが今年4月にリリースした2つの新曲「一輪」「Pages」の制作やMV撮影秘話、ツアーへの意…ツアーでの挑戦、リトグリとして歌い続ける決意
――前回お話を聞いたのが春だったので、それ以降のトピックを振り返ってきたいと思います。まず、5〜6月に行われたZeppツアー『Little Glee Monster Zepp Tour 2026 “全力REAL LIVE”』について。ミカさん、結海さん、miyouさんにとっては、あの規模感での全国ツアーは新鮮だったのではないでしょうか。
miyou:そうですね。お客さんの顔もしっかり見えましたし、あの距離感だからこその嘘やごまかしが効かない歌い方やパフォーマンスを経験したことで、自分たちも“弾け方”をより深く知れました。すごく大事な経験になりました。
結海:いつも以上にお客さんとの距離が近かったので、みんなの顔も鮮明に見えたし、逆に私たちの顔も鮮明だっただろうし。そのあとに控えていた夏フェスに向けて、お客さんの盛り上げ方とかすごく学びになったツアーでした。
ミカ:昔の私は、距離が近いとすごく緊張しやすいタイプで、逆に規模が大きい会場のほうがリラックスして歌えたんです。でも、Zeppツアーでいろいろな場所を回ってみたら、お客さんの笑顔や泣いている顔がよく見えて、それにアンサーするようないい歌が届けられるようになった気がして。そういう意味でも楽しかったですし、自分自身も強くなれたツアーだったと思います。
――前回のインタビューの時点ではネタバレできませんでしたが、あのツアーでは皆さんがバンド演奏にチャレンジする場面も用意されていました。「ちょ待って!」の演奏、かなり完成度が高くてびっくりしました。
かれん:ありがとうございます。あのツアーのリハーサルで、一番練習したのがバンド演奏かもしれない(笑)。みんなでスタジオに入って何回も練習しましたし、空き時間がちょっとでもできたら、それぞれ手が空いているメンバー同士で合わせたりしたので、みんな驚いてくれて、かつ笑ってくれて本当によかったです。
MAYU:私、楽器は幼少期に習ってみたものの、本当に才能がなくてすぐ辞めてしまったので、しっかり練習するのはそれ以来だったんですよ。
かれん:えっ、でもちょっと前に三線やってたよね?
MAYU:あ、そっか(笑)。とはいえ、そんなに手先が器用なほうではないので、向いてないやろなって勝手な先入観があったんです。でも、グループとしてやることになり、結果自分にとってもいい成長の機会に繋がって。私はパーカッション担当だったけど、特にベルを鳴らすタイミングに命をかけて臨みましたし、きっとこれを覚えたらしばらくはボケへんかもと思いました(笑)。
――ちょっとした脳トレみたいな?
MAYU:そうですね。私、楽器に限らず右と左で違うことを同時にすることができなかったんですけど、今はそれをしながら歌うこともできるようになったので、当分大丈夫そうです(笑)。
アサヒ:私は小学生のときにちょっとピアノを習っていたんですけど、発表会で頭が真っ白になって、そこからピアノが嫌になってしまったんです。なので、今回も練習は大変だったけど、みんなで合わせて演奏したときに幸福感というか、「なんか来た!」みたいな感覚がすごく新鮮で。ツアー本番も楽しく過ごせましたし、引き続き挑戦したいなと思えるようになりました。
――そのZeppツアーが終了した約2週間後の6月19日には、新宿・東急歌舞伎町タワー前 シネシティ広場にて自身最大規模のフリーライブを開催。直前にMAYUさん、結海さんの活動休止が発表され、急遽4人で臨むことになりました。
アサヒ:なんとか4人で乗り切りました。
miyou:大変だったけど、面白かったよね。みんなところどころ間違えたりもして。
ミカ:それでニヤニヤしちゃって(笑)。
miyou:ボロボロな感じもあったけど、同時に達成感もありました。
かれん:もちろん葛藤はあったんですけど、今までもそうだったように、やっぱり歌を止めてはいけないよねっていう話になったので、どんな形であろうと……それこそボロボロかもしれないけど、やっぱり私たちは歌い続けるんだっていう思いでステージに立ちました。実際、たくさんの方が集まってくださいましたし、あんな私たちの姿に対して「勇気をもらいました」とか「すごく良かったです。感動しました」とか言っていただけたので、無駄じゃなかったんだと思うことができました。
ミカ:今だから言えるんですけど、実は私、あの日は風邪をひいてしまっていたんです。本番直前まで「大丈夫かな?」と心配もあったんですけど、ステージに出ていったらひたすら楽しくて。自分の中では100点満点だったと思います。
――しばらくは4人での活動が続きましたが、夏以降にMAYUさん、結海さんが徐々に活動に戻っていき、10月3日から始まった全国ツアー『Little Glee Monster Live Tour 2026-2027 “BREATH”』では、結海さんも一部の楽曲に参加。6人が揃った姿を目にしたときは、個人的にもグッとくるものがありました。ツアーは来年1月まで続くので、セットリストや演出については触れられませんが、まずは初日に6人でステージに立ってみた感想は?
miyou:アルバム同様に『BREATH』と題したライブの1曲目が、みんなの“息”や“呼吸”から始まるという大事なポイントでもあったし、結海がいない形でその曲をやったことがなかったので、いろいろな思いはありましたけど、自信を持ってドシンと構えて歌えた気はします。
MAYU:やっぱり初日なのもあって、私も緊張していたし、お客さんも緊張しながら、いろんな思いを抱えて遊びに来てくれたと思うんです。でも、結海を交えて歌う曲もあったので、このツアーを6人で始められたことがすごく嬉しくて。いざ終えてみると、初日やけど伸び伸びできた感覚だったので、これを年明けまで、伸び伸び楽しめるツアーにできたらいいなっていう気持ちでいます。
――結海さんは初日のステージに出ていったときの気持ちって覚えてますか?
結海:久しぶりにファンのみんなの前で歌唱する機会だったので、「ああ、復帰するんだ」って気持ちになって、めっちゃ緊張しました。まだ全曲に参加できてはいないけど、少しでも歌えるようになった自分のことがすごく嬉しくて、終わってみてホッとしました。
――僕も初日公演を会場で観覧しましたが、とにかく言及すべきポイントがたくさん詰め込まれたライブだったと思うので、これが千秋楽までにどう育っていくのか、楽しみにしています。
miyou:期待していてください(笑)。