新着MVランキング:M!LK「ザッツ!超常」首位 弾ける5人の“無敵感”、止まらない快進撃を映す1曲に
MV Chart Forcus
毎週更新される「YouTube Music Charts」ウィークリー ミュージック ビデオ ランキングより、MVをはじめとした音楽関連の新着動画から上位10作品/楽曲を取り上げ、ランキング化&レビューしていく連載「MV Chart Focus」。10月23日~10月29日のウィークリー新着のTOP10は以下の通り(※1)。
1位:M!LK「ザッツ!超常」Dance Performance Movie
2位:Mrs. GREEN APPLE「シンデレラ」MV
3位:KEY TO LIT「KEY TERUYA2 ~キテルヤツ~」MV
4位:EBiDAN(恵比寿学園男子部)「Yes! 東京」from『第6回EBiDAN大運動会「スポーツマンヒップ!」』
5位:SiM「The Rumbling」THE FIRST TAKE
6位:ILLIT「체포하겠어 (You’re Under Arrest)」MV
7位:HANA「ALL IN」from『BMSG FES'26』
8位:ryo (supercell)「LEGENDS (feat. 初音ミク)」MV
9位:BABYMONSTER「DESERVE」MV
10位:YAO「ありふれた世界の果てに」MV
今回取り上げるのは首位を獲得したM!LKの新曲「ザッツ!超常」。前回もM!LKを取り上げたばかりだが、間髪を入れずにまたしてもM!LKがYouTubeでの強さを見せている。ここ1年上位に食い込んできた既存楽曲たちこそやや順位を下げているものの、飛ぶ鳥を落とす勢いのMrs. GREEN APPLEを抑えての第1位はやはりすごい。そして実際、いい曲なのだ。
そんな「ザッツ!超常」は、アップテンポなディスコファンクのサウンドを中心にしたキャッチーな1曲。イントロなしで一気にファンキーなグルーヴを畳み掛け、歯切れのよいブラスが気分を盛り上げつつ、間奏のギターソロまで抜け目なく聴きどころが詰め込まれている。サビ前のドラマチックなキメや落ちサビなど、勢いを失うことなく緩急をしっかりつけた展開も素晴らしい。転調こそあれど、曲調を大きく変えるギミック的な展開もなく、シングルで言えば「アイドルパワー」に近い直球なのも清々しい。
また、今回のビデオはMVではなく“ダンスパフォーマンスムービー”という位置づけで、LEDビジョンとシンプルなセットをバックにしたステージで歌い踊る5人の姿を映したもの。しかし、ライティングや床面への反射も使った映像演出であったり、パフォーマンスの躍動感をダイナミックに捉えつつ、ときにメンバーのいきいきとした動きにフォーカスし、ときに背景に溶け込ませて都会的な世界観に没入させるカメラワークであったりと、実に華やかだ。
もちろん、こうした演出もメンバーそれぞれがキャラクターを存分に発揮しながら、息のあったフォーメーションチェンジを見せるパフォーマンスがあってこそ。こうしたメンバーのスキルも含め、今ノリに乗っているグループらしいエネルギーにあふれている。
歌詞の内容も面白い。「ザッツ!超常」というタイトルは浮世離れしたファンタジーを思わせるけれど、実際には〈君〉と過ごしているこの日常こそが〈奇跡〉、と期待をひっくり返す。そもそも〈君〉がなによりもまず一緒に駆け抜ける〈バディ〉であるのが地味にフレッシュ。この関係が恋人なのか友達なのか、そんな解釈も置いていってしまうようだ。〈どうなってしまってもいいよね〉と向こう見ずな言葉が出てきたかと思いきや、実のところは〈君が君ならいいよね〉と一線を引いたうえでともにあろうとする、そんな関係の取り方も気持ちいい。
しかしM!LK、出す曲出す曲、外すことがない。このままどこまで行ってしまうのだろうか……と遠い目をしてしまった。
※1:https://charts.youtube.com/charts/TopVideos/jp/weekly