GLAY TAKURO、30周年後の迷いから取り戻したバンドの衝動と純度 「成長という幻想にGLAYを晒したくない」

「GLAYがそこにある」でいい 30周年の先へ続く旅
——アルバムのタイトル曲「旅する理由を待ちながら」についても聞かせてください。当初は「EXOFIRE」がタイトルになる予定だったそうですね。
TAKURO:アルバムのジャケットについてメンバーと話してるときに、それぞれ写真を持ち寄ろうというアイデアが出て。HISASHIだったらバイク、TERUだったらヴェネツィアとか、2026年の記録やメンバー自身のキャリアを感じさせる写真をコラージュしてるんですが、完成していくジャケットを見ているうちに「『EXOFIRE』ではないな」と思ってきて。ツアータイトルは「EXOFIRE」で間違いないと思いますが、アルバムは「旅する理由を待ちながら」がふさわしいなと。そのときも決断に時間がかかってしまったんですが、一区切りついたバンドの新たな出発という感じもありますからね。
——〈僕らに意味を探さないで/旅する理由も要らない〉というフレーズも心に残りました。
TAKURO:意味を探しても、僕らの側に答えはないですからね。もし答えがあるとしたら、聴いてくださる皆さんの心の中にあるんじゃないかなと。ずっと意味みたいなものを探し続けてきたし、生まれてきたことの意味を知りたいという気持ちもあったんですが、納得がいくところまで行けたという感じがある。GLAYの佇まいについても、月や太陽がそこにあるように「GLAYがそこにある」でいいじゃないかと思っていて。〈僕らに意味を探さないで〉は、この歌だけではなくて、いつも心に留めてある言葉かもしれないです。もちろん10代、20代であれば、生きる意味をどんどん追求していいと思うんです。僕らはそうではないし、30周年を超えたロックバンドが皆さんにお渡しできるマナー、“責任ある無責任”としてお渡しできる言葉がそれなのかなと。
——「旅する理由を待ちながら」の作曲はJIROさん。GLAYの新機軸と呼べる楽曲ですよね。
TAKURO:最近の3〜4作におけるJIROのベースラインの広がり方は本当に素晴らしくて。すごく生き生きとしているし、芳醇な香りが漂うプレイだし、メロディや歌詞と同じように楽しんでほしいなと思ってるんです。作風も広がっていて、「旅する理由を待ちながら」は3コードのロックンロールとはまったく違っているし、未来を見せてくれたというか、「この曲をGLAYがやったらワクワクできる」という予感があったんです。ヒリヒリしていて切なくて、クールで。この曲を聴いたとき、ロベール・ドアノーの写真を思い出したんですよ。戦後から1980年代くらいまでのパリのイメージが浮かんできて、その中を散歩するような不思議な体験ができました。
——アルバム全体を通して、いろいろな場所や時間を旅しているようなイメージもあります。
TAKURO:なるほど。「Dead Or Alive」のMVをニューヨークで撮ったんですが、そのときに何カ月ぶりかにメンバーと会って。もともとは30周年のお祝い旅行だったんですけど、観光と宴会の日々で、その感じがとてもよかったんです。
アルバムの最後に入っている「You Can Get It All 〜If You Never Stop〜」は、そのときのことを描いた楽曲なんですよ。冒頭の雑踏の音はJIROがニューヨークで録った音源を使っています。この曲を作っていくなかで、Kアリーナでのライブ、そして、このアルバムに向かっていく決意が固まった感じもありましたね。
——アルバムのオープニング曲「Valkyrie」は、ホールツアーのSEとして使用されていましたね。
TAKURO:ホールツアーのオープニングに合う曲をHISASHIに作ってもらって、それを村山☆潤にアレンジしてもらって。考えてみれば、ツアーで使ったSEを後からアルバムに入れることって普通はないですよね。
——確かに。ライブで新曲を演奏することで、レコーディングにも良い影響があったのでは?
TAKURO:良い影響しかないですね。たとえばブロードウェイのミュージカルって、先に投資家や関係者に向けたプレビュー公演をやるんですよ。その反応によって「このエンディングは弱い」だったり「この曲はいらない」と手直ししていく。今回のレコーディングもそうで、ライブで披露することで「このパートはいらない」「ここは厚みを出そう」とブラッシュアップできた。歌詞もKアリーナのときとはかなり違ってるんですよ。物語を広げたり、逆に削ったり。それも含めて、楽曲の成長過程を感じてもらえたらなと。
——ドキュメント性があるというか。
TAKURO:裏テーマというわけではないけど、音楽そのものだけではなく、バンドの物語性もリスナーの動機に影響していることを感じていて。聴いてもらえる理由を増やすためにも、バンドの物語をもっと丁寧に伝えていかなきゃなと思ってます。
——アルバム『旅する理由を待ちながら』は、30周年を経て、新たなスタートという側面も強い作品だと思います。このアルバムを作り上げたことで、次の一手も見えてきているのでは?
TAKURO:音楽的にやりたいことはいろいろありますね。今考えているのは……企業にせよ何にせよ、成長という幻想に向かうじゃないですか。消費のスピードも速いですが、そこにGLAYを晒したくないんですよね。それをどう避けながら、バンドとしての純度を保つか。それが次の課題になると思っています。
——まずは11月からスタートするアリーナツアー『GLAY ARENA TOUR 2026-2027 “EXOFIRE”』ですね。
TAKURO:すごく楽しみです。リハーサルはこれからなんですけど、早くバンドやりてえなと(笑)。もちろんアルバムツアーなんですが、新たに加わった新曲と、これまでのGLAYを支えてきた楽曲を馴染ませる作業をしているところです。そうやってアルバムの曲を育てていかないと。新しいものを生み出して、その過程を見てもらう。それが好きなんですよね、やっぱり。
■リリース情報
『旅する理由を待ちながら』
10月21日(水)リリース

特設サイト:https://www.glay.co.jp/feature/18thalbum_EXOFIRE
購入リンク:https://GLAY.lnk.to/1021_18thAL
【G-DIRECT限定盤】
CD+Blu-ray
LSGC-0021
価格:12,100円(税込)
【CD+DVD盤】
PCCN-90016 / LSGC-0022
価格:6,710円(税込)
【CD Only盤】
PCCN-90017 / LSGC-0023
価格:3,850円(税込)
<CD(Disc1)収録内容>※全形態共通
01. Valkyrie
02. Dead Or Alive
03. 汚れた英雄
04. EXOFIRE
05. INAZUMA
06. CANVAS
07. 架空の森
08. Saravá
09. 悲願 GLAY × 世武裕子 feat.小田和正
10. NEVER SAY NEVER AGAIN
11. Contact Sheet
12. うつりにけりな
13. RADIO STAR
14. 旅する理由を待ちながら
15. You Can Get It All 〜If You Never Stop〜
<特典映像収録内容>
・LAWSON 50th Anniversary presents GLAY Special LIVE
2026年1月27日 Kアリーナ横浜
※G-DIRECT限定盤、CD+DVD盤 共通
1. Dead Or Alive
2. EXOFIRE
3. VERB
4. HELLO MY LIFE
5. 架空の森
6. HEART SNOW~心に降る雪~
7. CANVAS
8. 悲願
9. Winter, again
10. 春を愛する人
11. うつりにけりな
12. Unleashed with 安達祐人
13. BLUE SPRING with 安達祐人
14. アイ
15. INAZUMA
16. 汚れた英雄
17. 誘惑
18. BEAUTIFUL DREAMER
ENCORE
19. BE WITH YOU
20. 旅する理由を待ちながら
21. Ruby's Blanket
22. Bible
・アニメ「ダイヤのA」声優陣によるスペシャル鼎談映像
出演者:逢坂良太・島﨑信長・櫻井孝宏
※G-DIRECT限定盤、CD+DVD盤 共通
・PUFFYの“P”FES
2026年7月20日 東急ドレッセとどろきアリーナ
※G-DIRECT限定盤のみ収録
1. Dead Or Alive
2. サバイバル
3. 口唇
4. グロリアス
5. 誰かが
6. Hi Hi with PUFFY
7. SOUL LOVE
8. 誘惑
・音楽と髭達2026-TIME MACHINE-
2026年8月29日
HARD OFF ECO スタジアム新潟
※G-DIRECT限定盤のみ収録
1. 誘惑
2. サバイバル
3. 口唇
4. 生きてく強さ
5. グロリアス
6. HOWEVER
7. pure soul
8. 汚れた英雄
9. More than Love
10. BEAUTIFUL DREAMER
<CD(Disc2)収録曲>
HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2026 “GLAY complete BEST”@東京ガーデンシアターDAY2
※G-DIRECT限定盤のみ収録
01. Dead Or Alive
02. EXOFIRE
03. 千ノナイフガ胸ヲ刺ス
04. サバイバル
05. 口唇
06. Unleashed
07. HOWEVER
08. HELLO MY LIFE
09. 5月のhide(仮)
10. グロリアス
11. SOUL LOVE
12. 誘惑
13. INAZUMA
14. 汚れた英雄
15. VERB
16. HIGHCOMMUNICATIONS
17. 旅する理由を待ちながら
※「5月のhide(仮)」はイントロとアウトロのみの収録。
■関連リンク
GLAY公式サイト:https://www.glay.co.jp/




















